九産大・浦本千広投手が13奪三振完封、東北福祉大、慶応大、国際武道大がベスト4

東北福祉大, 九州産業大, 浦本千広, 津森宥紀

大学野球選手権はベスト4が出そろった。九州産業大は3年生で来年のドラフト候補・浦本千広投手が13奪三振で完封勝利を挙げた。

下級生に刺激され、エースが好投

九州産業大は、2年生の岩田将貴投手が、東洋大打線も抑えるなど好投を見せていた。昨年エースだった浦本千広投手はこの春は3勝どまりで、7勝0敗の岩田投手にエースの座を奪われていた。その悔しさを晴らす投球を、全国の舞台で見せつけた。

この日の宮崎産業経営大戦で先発を志願した浦本投手は、常時140キロ台の伸びのあるストレートに、得意のフォークもさえ、4回まで危なげない投球を見せると、5回1アウトでは、この試合唯一の得点圏にランナーを背負った場面で、フォークボールで三振を奪うと、次のバッターはストレートで三振を奪った。

結局9回を投げて4安打13奪三振、無四球で完封勝利を挙げた。試合終盤にはブルペンで投げる投手の姿を見て、「点を取られたら変えられてしまう」とギアを挙げ、気の強さも見せた。人生で初の完封勝利を全国の準々決勝の舞台で見せた浦本投手、来年のドラフト候補だ。

東北福祉大も3年生の津森宥紀投手が先発すると、延長10回タイブレークまでを投げ切り、白鴎大を3安打7奪三振1失点に抑え、2-1での勝利に貢献した。9回2アウトまで完封ペースだったが、2アウト1,2塁の2ストライクから、セカンドへのけん制のサインが出て投げたものの、ベースカバーが入っておらずに悪送球となり同点に追いつかれた。それでもタイブレークの10回も無失点に抑え、その裏にサヨナラ勝利となった。

津森投手は2年生で侍ジャパン大学代表にも選出されるなど注目投手の一人だが、今年はリーグ戦開幕直前の3月29日に、アイシング中にイスが崩れて右中指が挟まり骨折をしてしまった。不運の故障だったが、その後リハビリを続け、5月4日には登板をしている。2年生の山野太一投手、1年生の椋木蓮投手が奮闘しリーグ戦優勝を勝ち取ると、大学野球選手権では津森投手も奮闘を見せた。

ベスト4

東洋大、東海大などが初戦で消えた今大会だが、ベスト4は九州産業大、東北福祉大、そして昨年準優勝の国際武道大と、東京六大学の慶応大、投手陣も打線もしっかりとしたチームが勝ち上がった。

準決勝は明日、東北福祉大vs慶応大、国際武道大vs九州産業大が対戦する。

全日本大学野球選手権(2018)、準々決勝の対戦カードと注目選手

3月29日のオープン戦後、アイシング中に椅子が崩れ、とっさに出した右中指が挟まって骨折。血まみれで爪もはがれた。縫合手術、リハビリを経て5月4日にブルペン入り。その後も投げ込みを続けた。
現在は9割ほどまで爪は伸びたが「まだ、真っすぐの伸びは半分くらいで、スライダーが抜けてばかり」。それでも、最速147キロを誇る横手投げ右腕は、独特の直球とシンカーなどを巧みに操り、危なげない投球を披露。この日、大学日本代表候補合宿への追加招集も決まり、2年連続の代表入りも引き寄せた。

4回に打球が右足首を直撃しながらも116球を投げ、1時間47分で試合を終わらせた。「(打球が)当たってから良くなった」と苦笑し「真っすぐを速く見せる投球ができた。ベスト4の重圧はあったが、最後まで投げるつもりだった。自信になった」と、笑みを浮かべた。


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