東洋大・梅津晃大投手、153キロも初勝利ならず、中日など8球団が視察

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東洋大のドラフト1位候補トリオの一人、梅津晃大投手がこの日、中央大2回戦で先発したものの、3回に先制点を許したが7回まで1失点もリーグ戦、初勝利はならなかった。

遠い勝利

ドラフト1位候補だが、東都リーグではまだ未勝利。梅津投手は187cmから153キロの速球を投げ、プロ各球団が上茶谷大河投手、甲斐野央投手と並びドラフト1位候補に挙げている。しかし、東都リーグでは1年春に登板後、3年春までは登板が無く、3年秋に4試合に登板したものの0勝1敗、そして今年春は先発候補として活躍が期待されたが、ケガのため1試合の登板に終わり未勝利だった。

ドラフト会議に向け、リーグ戦で1勝でも挙げたいところだが、今季も立正大2回戦で5回を投げ無失点も勝利はつかなかった。そしてこの日の中央大戦は序盤はやや調子が良くなく、初回こそ3人で抑えたものの、2回以降は毎回ランナーを背負い、3回に先制点を与えた。

4回に杉本監督が状態が前に突っ込んでいることを指摘すると、5回以降はクイックで投球をし、7回を5安打7奪三振1失点で投げ切った。スカウトのスピードガンでは自己最速タイとなる153キロを記録した。試合は、東洋大が一度は同点に追いついたものの、9回に甲斐野投手が1失点し敗戦、中央大のエース・伊藤優輔投手が1失点完投し1-2で敗れた。

梅津投手は初勝利について、「やっぱり遠いな、と。」と話した。そして内容について、「前回と同じで最初に良い球が投げられないとテンポ良く投げられない。結果どうこうより内容が悪すぎる。1-0で勝てるような投球をしないといけない」と話した。

プロ8球団が注目

この日は中日など8球団のスカウトが視察し、ドラフト1位候補・梅津投手の投球をチェックした。中日の中田スカウトディレクターは「今日はバランスが合ってないようなところがあったが、柔らかさがあるし、3人の中では、1番将来どうなっていくのかという楽しみがある投手。もしかしたら、大谷のようになれるのではないかという魅力がある」と話し、投球内容はまだまだも、将来性は上茶谷投手、甲斐野投手よりも高いと評価した。

素材型でスケールでは最も高いと評価される梅津投手だが、ストレートはしっかりと低めに集められるコントロールもあり、パワーにあふれるも粗さのある素材というわけではない。大谷投手や甲斐野投手のように、これから160キロを記録しそうな圧巻なストレートを投げるというよりは、変化球も含め、多くの引き出しを持つようになって、総合的な投球をする投手になるのではないかと思う。

甲斐野投手1失点

8回から登板した藤井投手が9回にピンチを迎えると、159キロ右腕の甲斐野投手が登板した。この日は最速で158キロを記録したものの、155キロのストレートを三遊間に運ばれて勝ち越し打を許した。甲斐野投手は「甘かったので打者の体感はそんなに速くなかったはず。切り替える」と話した。

中央大の前節の亜細亜大戦に続き、この日も好投を見せ、今季3勝目を挙げた。149キロの速球を投げる力のある投手だが、すでに社会人入りを決断している。この日はドラフト1位候補の梅津投手に投げ勝ったことについて、「上でやるにはあんな投手に勝たないと。しっかり鍛えて、2年後に上位指名を目指したい。」と話した。

2018年度-大学生投手-右投のドラフト候補リスト
2018年度-東都大学リーグのドラフト候補リスト

中日中田スカウトディレクターは「今日はバランスが合ってないようなところがあったが、柔らかさがあるし、3人(上茶谷、甲斐野)の中では、1番将来どうなっていくのかという楽しみがある投手。もしかしたら、大谷のようになれるのではないかという魅力がある」と評価した。

試合の中でも手を尽くした。四回途中にマウンド向かった杉本泰彦監督から上体が前へ突っ込んでいることを指摘されると、続く五回から走者がいなくてもセットポジションで投球。「ランナーが出た方がまとまってたし、大胆に変えることも大事かな」と勝利へ必死さを見せる。
降板後もブルペンへ向かって投げ込んだ。「疲れはなかったので、神宮でこの雰囲気で練習しよう」。視察した中日・中田アマスカウトディレクターが「未完成だけど魅力的なピッチャー」と評価するように、潜在能力の高さは抜群。誰よりも勝ち星への執念を持つ梅津が、今度こそウイニングボールを手にしてみせる。

東都大学野球秋季リーグ第4週第2日(27日、中大2-1東洋大、神宮)今秋のドラフト1位候補、東洋大・梅津が自己最長の7回5安打1失点で勝敗はつかなかった。リーグ戦は通算未勝利ながら評価が高い右腕は、スカウトのスピードガンで最速タイの153キロを計測したものの、チームの勝利にはつながらず、「先制点を奪われ、打撃のリズムを作れなかった」と反省。杉本監督は「打線のエンジンのかかりが悪い」と攻撃陣に奮起を促した。

同点の九回のピンチからは甲斐野が登板。1死二、三塁の場面で、この日最速となる155キロの直球を左前へはじき返された。救援失敗にも「へこたれません」ときっぱり。28日の3回戦へ切り替えた。

「1球ずつ集中した。優勝を目指す以上は、ああいう好投手にも投げ勝たないといけないし、意識した」と胸を張った。伊藤は左膝故障の影響からプロ志望届は出さず、社会人へ進む意向。「しっかり鍛えて上位でプロにいければ」と話した。

4年生の伊藤は左膝故障の影響からプロ志望届は出さず、社会人へ進む意向。「しっかり鍛えて上位でプロにいければ」と話した。

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