明治大が日本一、MVP・森下暢仁投手にスカウト絶賛の嵐

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大学野球選手権は、明治大が優勝した。2試合に登板し1完封1完投、18回を1失点に抑え、主将としてもチームを引っ張った森下暢仁選手がMVPに輝いた。

優勝

決勝戦のマウンドに立った森下暢仁投手は、この日も初回から151キロのストレートとカーブ、スライダーを投げ、試合終盤には球場表示で152キロ、福岡ソフトバンクスカウトのスピードガンで155キロを記録した。

また、4回にはノーアウト1塁の場面でバントを仕掛けられたが、普通ならば無理と思われるが、素晴らしいフィールディングと送球でセカンドで封殺した。また、6回1アウト2塁の場面でも、これまで逆転で勝ち上がってきた佛教大に対し、「絶対に抑えないと流れが行く。気持ちを出していこう」とギアをアップさせ、150キロ、149キロのストレートで空振り三振を奪った。

9回にタイムリー2ベースを打たれて完封は逃したものの、9回7安打10奪三振1四球で1失点、素晴らしい投球で優勝を飾った。「今日勝てば明治野球部が幸せになると思ってマウンドに立った」と話し、明治大に38年ぶりの日本一をもたらした。

森下投手は、今大会2試合に登板し、18回を投げて14安打14奪三振2四球で1失点、MVPに輝いた。この日の決勝戦も、勢いに乗り、実力も高かった佛教大を封じたが、準々決勝でもチーム力は今大会トップクラスの東洋大を封じた事が大きかった。

スカウト絶賛

この日も7球団のスカウトが視察をした。

広島・苑田スカウト部長:「大学NO.1。本当に即戦力。この投球ならばプロでも1軍のローテーションに入れるんじゃないですか。フィールディングがいいのも魅力」

オリックス・古屋英夫編成副部長:「今すぐにでも欲しいくらい」

オリックス・由田スカウト:「球もすべてにおいてレベルアップしているし、この春、主将になってから何より勝負強くなった。勝ち切れる投手になった。精神的な成長を感じます」

西武・潮崎哲也編成Gディレクター:「決勝で力むかなと思って見ていたがそれがない。全てにおいて能力が高い。大舞台で結果を出して、箔もついた。もちろん即戦力。岸に似た感じで、ローテーション入りできる投手になるだろう」

横浜DeNA・吉田孝司スカウト部長:「即戦力投手の中ではNo.1」と賛辞が相次いだ。

福岡ソフトバンク・宮田スカウト:「これまでは150キロの球がシュート回転していたがそれがなくなった。カットボールでも141キロ、チェンジアップもいい。リーグ戦以上の投球を全国大会で見せてくれた」

森下投手は優勝後に取材を受けたが、秋の目標について聞かれると「神宮での日本一」と話し、リーグ戦優勝・そして明治神宮大会優勝を挙げた。しかし、聞いていた善波監督が「ドラフトに向けて何か言っちゃえよ。高校生に負けないんだろ?」と煽ると、「負けないように頑張ります」と笑い、気になる選手について、「今、注目されている163キロの佐々木君」と佐々木朗希投手の名前を挙げた。それでもしかし、「年齢の差もありますし、そんなに気にならないですけど」と付け加えた。

また、「大学4年間ででいろいろ経験できて成長できた。大学4年間も悪くない」と、高校生のドラフト候補に大学でのプレーも勧めた。

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2019年度-大学生投手のドラフト候補リスト

そんなエース像を深く知る善波監督は、会見で鋭い振りを入れた。「ドラフトのこともしゃべったら。高校生に負けないんだろ?」。穏やかに笑う監督の内角球に、一瞬どきっとしながら「負けないように頑張ります」。意識する高校生を聞かれると「今、注目されている163キロの佐々木」と言い、すぐに「そんなに気にならないですけど」とニコッと笑った。

オリックス・古屋英夫編成副部長は「今すぐにでも欲しいくらい」と即戦力として高く評価。西武・潮崎哲也編成Gディレクターも「決勝で力むかなと思って見ていたがそれがない。全てにおいて能力が高い」と絶賛し、DeNA・吉田孝司スカウト部長も「即戦力投手の中ではNo.1」と賛辞が相次いだ。

勝負どころは3―0の6回1死二塁。初めて得点圏に走者を背負った。佛教大は3試合で3点差をひっくり返してきた。「絶対に抑えないと流れが行く。気持ちを出していこう」。ギアを一気に上げた。150キロ、149キロで連続空振り三振。「逆転の佛教」を力でねじ伏せた。9回にもこの日最速タイの152キロを計測した。

森下について西武・潮崎哲也ディレクター「大舞台で結果を出して、箔(はく)もついた。もちろん即戦力。岸(楽天)に似た感じ(のフォーム)で、ローテーション入りできる投手になるだろう」

優勝会見最後の質問。秋の目標に「神宮での日本一」を掲げると、善波達也監督(56)から「ドラフトのこと話せよ。高校生には負けませんって」と思わぬ横やりが入った。「高校生には負けないように頑張ります」と苦笑し、会見後には気になる高校生に「160キロの佐々木くん」を挙げた。この日の最速は152キロだったが「年齢の差もありますし、大学4年間でいろいろ経験できて成長できた」と負けん気をのぞかせた

どこか頼りない雰囲気は消えた。昨年までは「ただ野球をこなしていた」と勝利への執着心は薄く、3年秋までのリーグ戦27試合で9勝。だが、主将を任されると、内なる熱さがにじみ出た。投げないときにもベンチから声を張り上げ鼓舞する姿はまさしくリーダーだ。

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