U18代表から大学代表、そしてプロへ、明治大・森下暢仁投手、法政大・宇草孔基選手、慶応大・郡司裕也捕手

大学野球ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース 侍ジャパン

東京六大学がいよいよ明日開幕する。明治大・森下暢仁投手、法政大・宇草孔基選手、慶応大・郡司裕也捕手は侍ジャパンU18代表で、そして今年の大学代表でもともに戦い、そして、最後の東京六大学の舞台での、ライバルとしての戦いとなる。

U18代表

森下暢仁投手は大分商時代、甲子園出場はなかったもののU18代表に選出された。しかし、佐藤世那投手(仙台育英)、上野翔太郎投手(中京大中京)など甲子園組が主力で活躍する仲で、森下投手はチェコ戦に登板し7回3安打12奪三振無失点、ブラジル戦で1回無失点と、やや格下のチームに投げていた。それでも、点差が開いていたものの、キューバ戦で8回から登板し、2回1安打無失点に抑えるなど実力は見せていた。

宇草孔基選手も控え的存在だった。常総学院で内野手・外野手としてプレーし、センバツでは1試合5盗塁を記録するなど注目されていたが、「壮行試合の時に大学生の力に圧倒された。気持ちで負けていた」と話すなど、オコエ選手、平沢選手といった守備でも走塁でもレベルが高い選手がそろっており、やや気後れしていた。W杯でもなかなかヒットが出ず、スタメンで出場したチェコ戦やメキシコ戦でもノーヒット、スーパーラウンドの最終戦・キューバ戦でようやく初安打が出て当時は話題となっていたくらいだった。

その中で仙台育英の郡司裕也捕手は正捕手として投手陣を引っ張り、準優勝の力になっていた。

大学で

東京六大学の大学に進学した3人だが、またそれぞれ別のチームとなった。明治大に進んだ森下投手は1年目の春からリーグ戦で登板をすると、2年春に2勝を挙げる、そして3年生の春からエース格として登板し春に3勝、秋に4勝を挙げ、優勝に大きく貢献した。リーグ通算13勝を挙げ、大学NO.1投手となり、明治大の主将となっている。

慶応大にすすんだ郡司選手も1年春に2試合に出場すると、秋からはスタメンマスクを被り12試合に出場した。2年春には打率.345、3本塁打12打点の大活躍を見せ、慶応大の主将となっている。

宇草選手は法政大に入ってもなかなかレギュラーを取れずにいた。分厚い選手層もあるが、足を生かして本格的に外野に転向をするものの3年春までレギュラーを獲得できなかった。しかし、「あの時の悔しい気持ちがあったからここまで頑張れた」と、U18代表で経験した悔しさをバネに耐え続け、3年秋に打撃フォームを変えた事が成功しレギュラーを獲得して打率.333で6盗塁を記録すると、4年春も打率.339、4本塁打10打点の活躍を見せ、一気にドラフト候補に飛躍した。

大学代表

そして今年の侍ジャパン大学代表で、3人は再びチームメイトとなった。日米大学野球では森下投手が3試合に登板し2勝、宇草選手が不動の1番バッターとして18打数6安打、打率.333で優勝に貢献した。郡司選手は正捕手とはならなかったものの、第4戦で2本のホームランを放った。U18に控えだった森下投手と宇草選手がレギュラーとなり、郡司選手が控えとなったものの、3人とも力を見せていた。

宇草選手は185cmの身長があるが、大学入学時は体重が64kgしかなかった。それが今は83kgとなった。それでも「体重は増えましたけど、たぶん足は高校より速くなったと思います」と話し、大学4年間の成長を感じていた。そして森下投手も「僕は4年間積み上げてきたものがある。大学に来て良かったと思った」と話していた。

そして2019年秋、ライバル3人の東京六大学を舞台とした最後の戦いが始まる。そしてプロの舞台へと挙がるドラフト会議が行われる。郡司選手はリーグ戦前にプロ志望届を提出した。3人の戦いと進路に注目したい。

侍ジャパン大学日本代表メンバー(2019)
2019年度-東京六大学リーグのドラフト候補リスト

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