早大・早川隆久投手が9回15奪三振1失点勝利、1位指名楽天「近いうちに球界を代表するエース」

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東京六大学の早慶戦が行われ、東北楽天にドラフト1位で指名された早稲田大・早川隆久投手と、東京ヤクルトにドラフト1位指名された慶応大・木澤尚文投手の両エースが対決した。

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15奪三振完投

この秋の早川隆久投手は本当にすごかった。この日も最速は151キロを記録し、外角低めに真っすぐを集めると、得意のチェンジアップで空振り三振を奪う。9回までに奪三振は15となり、斎藤佑樹投手の持つ早慶戦記録に並んだ。

9回まで投げても球威は衰えず、5安打15奪三振1失点完投、味方が木澤尚文投手から3点を奪い、3-1で初戦を取った。これで東京六大学優勝にも逆王手をかけた。

今季はこれで5大学全てから勝利を挙げ5勝0敗、44回2/3を投げて73奪三振、防御率は0.44と驚異的なピッチングを見せ、絶対的なエース、10年に1人の投手となった。

この早川投手を1位指名し、交渉権を獲得した東北楽天の沖原スカウトは「今日もよかった。来年、ローテーション投手に。そして、近いうちに球界を代表するエースとして期待しているから指名した投手だと、改めて感じた」と話した。

おそらく来年は、先発ローテーション入りは間違いなく、10勝もクリアするだろう。東京オリンピックにも召集される可能性もある。そのくらい、左ではスバ抜けた存在となっている。

今日の2回戦でもリリーフで登板する可能性がある。大学最後のピッチングに注目したい。

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早川の投球を視察した楽天・沖原スカウト「きょうもよかった。来年、ローテーション投手に。そして、近いうちに球界を代表するエースとして期待しているから指名した投手だと、改めて感じた」

慶大・木沢との初めての先発対決。注目のドラ1対決でもあり、上限だった1万2000人の観衆が集まった。踏み込んでくる相手打線に対し、最速151キロの直球を軸に球威で圧倒。同点を許した7回は隙を見せれば流れが変わる場面で、左の宮尾に対し内角150キロで空振り三振。「今までならあの場面はずっと外一辺倒だった」。要所で見せた強気の内角攻めが、直後の勝ち越しを呼んだ。

今季、5大学全てから勝利を挙げ、防御率0点台と圧倒する。だが、慶大戦は昨秋まで通算1勝4敗、防御率5・15。早慶戦デビューの1年春1回戦では、柳町(現ソフトバンク)に満塁弾を浴びた。「トラウマになるような。もう投げたくないと、慶応への苦手意識が強くなりました」。しかし、こうも思った。「あの1発で大学のレベルの高さを痛感しました。このままじゃダメだと」。3年秋にリリーフで慶大戦初勝利。そして、この日の大一番で先発初勝利。早慶戦の成績は、4年間の成長曲線と一致する。苦手があったから、大きくなれた。

慶大に今季初黒星をつけ、10季ぶりの優勝に逆王手をかけた。元ロッテ投手の小宮山悟監督(55)は「明日は最後のマウンドに早川を送ります。早川で締めて優勝したいと思います」とクローザー起用を明言。早川も「最後の試合で出し切って有終の美を飾れれば、と思います」。

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