東京六大学が開幕し、法政大のエースでプロ注目の三浦銀二投手が慶応大を9回ノーヒット、1失点で完投勝利を挙げた。
四球を反省
三浦銀二投手は最速148キロを記録し、序盤は追い込んでから140キロ中盤の真っ直ぐで押した。その後、球速は140キロ前後となったものの、回転の良い球で真ん中付近でも空振りを奪った。
得意のスライダーも低めに決まり、ストレートとスライダーの出し入れで次々と打ち取る。低めに外れて6つの四球を与え、8回には四球で出塁したランナーを1アウト3塁に置かれたが、前進守備はせずに1失点した。それでも9回までヒットを許さず、ノーヒット1ランで完投勝利を挙げた。
三浦投手は「ノーヒットで点を取られるのは恥ずかしい。四球が多いからですね」と話したものの、「開幕で力が入ったけど、自分の中では及第点」と話した。
9球団スカウト視察
大学NO.1右腕と注目される三浦投手に、この日は9球団のスカウトが視察し、それぞれ評価をしている。
○福岡ソフトバンク・永井智浩スカウト部長:「どの球種でもストライクが取れるし、ストレートの質もいい。うちで言えば東浜タイプ。東浜も大学ではキャプテンをやってチームを勝たせる投球をしていた」
○巨人・高田誠スカウト部参与は「スピードはもう少し出てくると思う。こういう僅差の試合をものにするというのもいい」
○東京ヤクルト・橿渕スカウトグループデスク:「直球のスピードが上がっていて、全ての球種でストライクが取れる。球威もあり変化球も多彩、ドラフト上位候補。オリックスの山岡タイプ」
1年時のような150キロの威力はなかったものの、太くなった下半身でボールを押し出すように投げ、145球を投げても回転の良い球を投げていた。140キロ前後の球を真ん中に投げるなど、度胸もあり、球質にもかなり自信があるのだろう。四球も制球が出来なくてという事ではなく、狙った球が少し外れたという感じだった。
スピードはもう少し出ると思うが、この春はチームを優勝させるために、このピッチングを続けるかもしれない。この春に優勝の目標を果たしたら、秋は今度はプロ入りに向けて、この春とは違った投球を見せるかもしれない。
今春からエースと主将の2つの重責を担う。視察したソフトバンク・永井智浩スカウト部長は「うちで言えば東浜タイプ。東浜も大学ではキャプテンをやってチームを勝たせる投球をしていた」と粘りの投球を評価した。
ソフトバンク・永井智浩スカウト部長は「どの球種でもストライクが取れるし、ストレートの質もいい」と高い評価を口にした。巨人・高田誠スカウト部参与は「スピードはもう少し出てくると思う。こういう僅差の試合をものにするというのもいい」と目を細めた。
プロ注目の右腕にスタンドでは9球団が視察した。ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「直球のスピードが上がっていて、全ての球種でストライクが取れる。オリックスの山岡タイプ」と評価した。
抑えだった昨年は精彩を欠いたが、主将にもなったドラフトイヤー初戦で147キロもマークし2年ぶりの完投。ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは「球威もあり変化球も多彩、ドラフト上位候補」と評した。

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