秋の復調が期待されていた早稲田大の徳山壮磨投手が登板し、7回10安打5失点と結果を出せなかった。
150キロ記録
徳山壮磨選手はこの日、2回1アウト2,3塁の場面で、ベースカバーが間に合わずに先制点を許すと、その後も不運な当たりなどもあり失点をしていく。そして7回には、立教大の山田健太選手にホームランを浴び、7回10安打5失点で降板した。
徳山投手は「春のリベンジという気持ちでマウンドに上がりました。この日のために準備してきたつもりでしたが、結果がこうなり、チームのみんなに申し訳ないです」と話した。
春は3勝2敗という成績だったが、球速が140キロ前半と落ちていた。この夏に投球を見直し、オープン戦では失点をするものの球速は150キロ付近の球を投げており、秋のリーグ戦へ意気込んでいた。
結果は出せなかったが、この日は最速150キロを記録、140キロ後半の速球も多く、春から速くなった。視察した横浜DeNAの河原スカウティングディレクターも「出力が上がってきてるのが見られて良かった」と話し、別のスカウトも「春より真っすぐは良くなっている」と話す。
高校時代の実績もあり、大学でも2年秋に3勝1敗と結果を残している。後は大学の集大成となる徳山投手の投球をみせ、プロのスカウトにアピールをしたい。
最速151キロ右腕で、ドラフト候補に挙がる。視察したプロのスカウト陣からは「春より真っすぐは良くなっている」と評価する声が複数、聞かれた。徳山自身、硬いマウンドには「大丈夫でした」と不安は消えた。
高校の後輩にも手痛い一発を浴びた。七回2死で山田にトドメのソロを被弾し、7回10安打5失点。内側を狙った球がやや甘く入った失投に「結果が全てなので受け止めるしかない」とうつむいた。
それでも、不調だった昨季から球威は戻ってきた。「ボール自体は春と比べると見違えるほどいい」と小宮山悟監督(56)。10月11日のドラフト会議までアピール機会が限られる中、エースの意地を示す。
コメント