桐蔭横浜大の古謝樹投手がこの日、強打の神奈川大を相手に9回2安打13奪三振で完封する快投を見せた。
侍ジャパン大学代表で刺激
古謝樹投手はこの日の、雨の降る中で登板すると、148キロのストレートとスライダー、カーブの得意のコンビネーションで次々と三振を奪っていく。9回まで無失点に抑えると、2アウトからの最後の打者にもフルカウントからスライダーで空振り三振を奪い、9回2安打13奪三振の快投で完封勝利を挙げた。
「開幕戦の時に不甲斐ない投球をしてしまったんで、きょうは自分の投球をすれば勝てると思って投げました」と話した。神奈川工大戦では5四死球と制球を乱し、6回4安打2失点という内容で、チームは勝利したものの反省だけが残った。
「2週間空いたので、テークバックをショートアームにするなど工夫しました。開幕戦ではスライダーが入らず、苦しい状況になりましたが、きょうはストライクが簡単に取れました」と調整の成果が出て、この日は四球は初回の1つのみだった。斉藤監督も「開幕戦から修正して、力感なくいいボールが放れていた。変化球もストライクが取れていたし、本当に良かった」とエースを称えた。
この日、視察した広島カープの高山スカウトは「今年ずっと見てきて、考えて、打者との駆け引きができるようになってきた。スピードよりも手元でのキレで勝負できる。可能性のある投手」と評価した。
7月には侍ジャパン大学代表に選ばれ、日米大学野球を戦った。その時に東洋大の細野晴希投手、国学院大の武内夏暉投手の左腕投手と交流し、「キャッチボールが本当にすごかった。教えてもらう感じでした。練習への姿勢やモチベーションの高め方を吸収できた。追いつけるように頑張りたい」と大きな刺激を受け、更に成長をしている。
個人的には大学生左腕投手は細野投手、武内投手、古謝投手の順で評価し、この3人はドラフト2位までに指名されると予想する。

視察した広島の高山スカウトは「今年ずっと見てきて、考えて、打者との駆け引きができるようになってきた。スピードよりも手元でのキレで勝負できる。可能性のある投手」と称賛した。
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