侍ジャパンU18代表の壮行試合で対戦した侍ジャパン大学代表は、この試合を持ってチーム解散となった。山城京平投手(亜細亜大4年)が地元・沖縄のマウンドに凱旋登板し、1イニングをパーフェクトに抑える快投で、今秋のドラフト会議へ向けてその実力をアピールした。
149キロ直球で高校生を圧倒、1回を三者凡退
3-0で迎えた4回、4番手としてマウンドに上がった山城京平投手は、沖縄県出身で地元の大歓声に「うれしい気持ち」で応えた。高校日本代表の奥村凌大選手(横浜)を最速149キロのストレートで見逃し三振に仕留めるなど、高校生打線を全く寄せ付けず、三者凡退に抑える圧巻の投球を披露した。
山城投手は、今春の東都大学野球リーグ戦で最優秀防御率のタイトルを獲得した実力派左腕。最速154キロも記録しており、今秋のドラフトでも上位での指名が有力視されている。この日の凱旋登板は、地元ファンだけでなく、6球団が視察したプロのスカウトへも大きなアピールの場となった。
大学代表が圧巻の強さ
日米大学野球で米国代表を相手に5戦全勝という結果を残した最強大学日本代表だった。立石正広選手が故障のために出場できなかったが、日米大学野球で1番を打った主将の松下歩叶選手が4番に座り、2安打を記録するなど力を見せた。
山形球道選手が高校代表の石垣元気投手から2安打を放ち、3番を打った小田康一郎選手も2点タイムリー二塁打などマルチヒットを記録した。また5番の小島大河選手が2回に先制となるホームランを放ち、その力を見せつけた。
投手はすべて1イニングのみの登板となり、同じく沖縄出身の宮城誇南投手が先発して2安打を許すも2三振で無失点に抑えると、齊藤汰直投手が1失点をしたものの、終盤3イニングでは中西聖輝投手が1四球も3奪三振で無失点、鈴木泰成投手が1奪三振パーフェクト、そして佐藤幻瑛投手が156キロの速球で圧巻の三者三振で締めた。
解散
歴代の大学代表の中でも強いチームはたくさんあったが、このチームは最強だったのではないかと思う。これでこのチームは解散となるが、3年生の榊原選手や鈴木投手、佐藤投手、有馬伽久投手、そして、渡部海捕手、前嶋藍捕手、そして2年生の緒方漣選手が、来年も必ず素晴らしい代表を作ってくれるだろう。
松下主将と繁永晟副主将を中心に、解散が大変名残惜しい素晴らしいチームだった。しかし近い将来、今度は侍ジャパントップチームで、再び顔を合わせる選手が多いことだろう。
山城 京平(やましろ きょうへい) プロフィール
- 所属:亜細亜大学(4年)
- ポジション:投手
- 投打:左投
- 主な特徴や実績:沖縄県出身。大学日本代表。U-18日本代表との壮行試合で凱旋登板し、1回を無失点。最速149キロを記録した。2025年春の東都大学野球リーグで最優秀防御率を獲得したプロ注目左腕。





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