九共大・稲川竜汰選手が150キロ6奪三振、1年間のリハビリ乗り越えプロ入り目指す

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九州屈指の右腕がプロ入りに向けてラストシーズンにかける。福岡六大学秋季リーグでは、九州共立大が日本経済大に7-5で勝利し開幕2連勝を飾った。この試合で、プロ注目の最速152キロ右腕・稲川竜汰投手が先発し、5回1失点の好投。右膝半月板損傷という大怪我を乗り越え、復活を印象付けるピッチングでチームの勝利に貢献した。

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5回1失点6K、最速150キロで復活アピール

マウンド上に稲川竜汰投手の笑顔が戻った。まだまだ本来の調子ではなく、毎回安打を浴びるなど、走者を背負う場面が続いたが、要所を締めるピッチングで5回を5安打1失点とした。それでも力強い内容を見せた。この日の最速は150キロをマークし、力のあるストレートを武器に6つの三振を奪った。「けっこう良かった」と、確かな手応えを口にした。

稲川投手は折尾愛真高校から九州共立大に進学すると、1年春のリーグ戦で4勝0敗、防御率0.62の驚異的な成績で大学デビュー、大学大学選手権も東北福祉大を9回4安打11奪三振で完封する鮮烈な全国デビューを飾り、OBの大瀬良大地2世と呼ばれた。

1年秋も4勝、2年時は春・秋とも2勝に終わっていたが主戦として投げていた。そんな稲川投手を悲劇が襲ったのは昨春だった。右膝半月板損傷の大怪我を負い、1年間を棒に振るう長期離脱となった。

キャッチボールもできない日々が続いたが、地道な上半身のトレーニングに励んでいたが、復帰した4年春のリーグ戦では10回を投げて0勝1敗、防御率11.70と精彩を欠いた。それについて稲川投手は、まだ右膝を「かばってやっていた。」と振り返り、この夏については、「1カ月前のオープン戦から気にすることなくできている」と完全復活に向かって進み始めた。

1年間の苦難を乗り越え、ラストシーズンに懸ける

チームに迷惑をかけた分、最後の秋にかける思いは誰よりも強い。「どういう形でもチームに貢献する」。苦しみを乗り越えた右腕が、集大成のシーズンで最高の結果を掴み取る。チームを6季ぶりの優勝、そしてその先にあるプロの世界に向けて、楽しみな投手、そして頼れるエースが帰ってきた。

稲川 竜汰(いながわ りゅうた) プロフィール

  • 所属:九州共立大学(4年)
  • ポジション:投手
  • 投打:右投
  • 主な特徴や実績:最速152キロを誇るプロ注目右腕。1年春の大学選手権で11奪三振の鮮烈デビュー。右膝半月板損傷の大怪我を乗り越え、ラストシーズンでの復活を目指す。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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