東都リーグ、今春の再編は見送り

大学野球ドラフトニュース 2016年ドラフトニュース

東都大学連盟は都内で運営協議会、理事会を開催し、今春から実施する方針のあったリーグ再編を秋以降への継続審議とした。今春はこれまで通りでリーグ戦が行われる。

1部2部統合など4時間半にわたり議論

東都大学リーグは、

  • 2部リーグで使用していた神宮第2球場が老朽化により2014年から使用できなくなった
  • そのため、2部は各大学のグラウンドをホーム&アウエーの形で使用しており長距離の移動で負担が大きい
  • 1部リーグは神宮球場を使用しているが、東京六大学が土曜日から月曜日に使用するため火曜日~金曜日の昼間での開催となっており、人気の割に観客が少なかったり学生の学業にも影響する
  • 昨年秋は悪天候が続き、試合の消化が危ぶまれた

といった問題があり、そのために1部2部を統合し勝率で優勝を争うようにする、2部の試合の少しでも神宮球場で開催する、神宮球場での月曜日やナイターでの試合の可能性、または西武ドームや大田スタジアムの使用などが案として挙がっていた。

しかし戦国東都を象徴する1部2部の入れ替え戦が無くなる可能性があり、関係者からも様々な意見が出ていた。この日は4時間半の議論で、元駒大監督の太田誠氏などからは、「12チームは考えられない。歴史の問題は表決でやっちゃいかん」という意見が出るなどし、春からのリーグ再編は見送りとなった。

課題もあるが再編する事で新たな課題も出てくる問題で、意見が一致するという事はないと思う。しかしこれだけの課題があると何らかの改革は必要だろうと考えられる。本郷理事長は「将来的な統合を含め、これから十分に改革案を進めていきたい」と話した。

所属する1~4部計21校の監督、評議員、学生代表の主務らが出席。31年に発足した連盟の改革に慎重な意見もあり、駒大元監督の太田誠OB会長は「(すべて神宮開催で)12チームは考えられない。歴史の問題は表決でやっちゃいかん」と訴えた。計4時間半に及ぶ議論の末、本郷茂理事長は「次回3月の議題に挙がることはない」と統合の先送りを明言した。

本郷茂理事長は「(春に)統合してどう展開していくのかをシミュレーションできなかった。将来的な統合を含め、これから十分に改革案を進めていきたい」と話した。

統合案が明るみに出た昨夏の時点では監督会が全会一致し、議決機関の理事会に上申して今春からの導入が決定的とみられていた。しかし十分な議論がなされていないなど反発も多く、その後の2度の理事会でも決着は付かず。春の導入には時間切れとなった形だ。

この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
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