京都国際の森下瑠大投手がこの日、7回からリリーフで登板し3回1安打2奪三振1失点の投球を見せた。
12球団スカウト視察
この日の乙訓戦は3点を勝ち越した7回、森下瑠大投手が登板した。5月1日の春季大会以来83日ぶりの実戦登板で、最初の打者にはニコニコしながら投げていた。
この日の最速は140キロ、9回にはノーアウト満塁のピンチを背負い、レフトへの犠牲フライで1失点した。それでもそれ以上の得点は与えずに5−3で勝利し、試合後も安堵の笑顔を見せていた。「投げさせてもらえる喜びが一番大きかったです。うれしかった。ブラスバンド演奏もあって、これが高校野球だと思いました」と話した。
今年のドラフト上位候補になるかもしれない存在、昨年の甲子園でのピッチングで森下投手はそう位置づけられている。しかし、この春の登板が無く、スカウトは夏の大会に連日足を運んだ。
この日も12球団のスカウトが視察し、阪神は畑山統括スカウトなど3人態勢で視察した。
中日・山本スカウト:「角度があって質の良いストレートを投げる。コントロールが良く、変化球も切れている。投げられることを証明したから上がってくるでしょうね」
福岡ソフトバンク・稲嶺スカウト:「投げることができただけでも十分」
まずは登板したことを評価した。昨年よりも無駄のないフォームで、それでいて球の伸びは昨年程度かそれ以上のものがある。まだ高めに浮く球、外角に外れる球が多く、昨年のようにインコースにしっかりとコントロールできるという感じではないが、東海大札幌・門別啓人投手や大島・大野稼頭央投手、阿南光・森山暁生投手などとともに、今年注目される高校生左腕投手に入ってくるだろう。
この夏にどこまで状態を上げていくのか注目したい。


左肘の痛みが長引き、公式戦登板は5月1日の春季京都大会1回戦・日星戦以来。6月半ばからキャッチボールを再開したばかりで、ソフトバンク・稲嶺誉スカウトは「投げることができただけでも十分」と評価した。

今春センバツ前には145キロを出したこともある。この日も140キロ超。中日の山本将道スカウトは「角度があって質の良いストレートを投げる。コントロールが良く、変化球も切れている。投げられることを証明したから(ドラフト指名順位は)上がってくるでしょうね」と予測する。

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