昨夏の甲子園に出場し、今夏は南北海道大会で準優勝した札幌日本大学高校の二刀流・窪田洋祐投手(3年)が27日、プロ志望届を提出した。最速148キロを誇る右腕としてだけでなく、打者としてもプロから高い評価を受ける逸材は、「プロに行きたい目標がある中でここまでこられたのはうれしい。いよいよだなという感じ」と、運命の日を待つ。
投打で注目、二刀流の可能性も
昨夏、2年生ながら4番として甲子園の土を踏んだ窪田洋祐選手。新チームではエースとして期待されたものの春に左手首を負傷。それでも夏の南北海道大会では投打にわたる活躍でチームを牽引した。185cm89kgという大きな体を持ち、投手としては148キロの速球を投げると、30m走で3.5秒を記録するなど足も速く、垂直跳び89cm、スイングスピード164キロなど、その高い身体能力が注目されている。
昨年は野手として主砲を打つ活躍を見せ、今年は投手としての成長を見せてくれた。プロのスカウトもその将来性を高く評価しており、投手としても野手としても評価している。窪田選手も「どちらか評価していただける方で行けるならそれはありがたいし、二刀流で評価していただけるならそれでも挑戦したい」と、ポジションにこだわらずプロの世界へ飛び込む覚悟を示した。
支配下であればプロ入りし、それ以外の場合は大学に進学する。
「周りと同じでは置いていかれる」恩師の言葉を胸に
2年連続の聖地を逃した悔しさを胸に、すでに次のステージを見据えている。森本琢朗監督からは、「目指しているステージは違うので、周りと同じでは置いていかれる。練習量も質も、現役以上に求めてやりなさい」という言葉をかけられたという。その言葉を受け、フォークの改良や新球種の習得、打撃フォームの改善など、「やることが多いというか、楽しい作業」と、ひたむきに練習に打ち込んでいる。
札幌日大から直接のプロ入りが実現すれば、2006年の黒滝将人(元ロッテ)以来19年ぶり4人目となる。「獲っていただけるなら、一日でも早く1軍で戦力になれるようにと、日本を代表する選手にという大きなところを持ってやっていきたい」。大きな夢を胸に、10月23日のドラフト会議を待つ。
窪田洋祐選手 プロフィール
- 氏名:窪田 洋祐(くぼた ようすけ)
- 生年月日:2007年7月31日
- 出身地:由仁町
- 経歴:由仁中学校(軟式野球部) – 札幌日本大学高校(3年)
- 投打:右投右打
- 身長・体重:185cm・88kg
- ポジション:投手、外野手
- 主な特徴や実績:最速148キロを誇るプロ注目二刀流。2025年8月27日にプロ志望届を提出。昨夏は2年生4番として甲子園に出場。今春にはU-18日本代表候補に選出された。30メートル走3秒88、背筋力240キロと身体能力も高い。



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