関甲新学生野球リーグの強豪・上武大学で躍動する2年生外野手、岡村シルバー魁人選手(静岡学園)が、11月24日まで開催された「オータムフレッシュリーグin静岡」で故郷に凱旋した。1年春からMVPを獲得するなど衝撃的なデビューを飾ったリードオフマンは、懐かしの草薙球場で安打を放ち、プロ入りを目指す来季へ向けて「勝負の1年になる」と決意を新たにした。
衝撃の大学デビュー、1年春に「打率5割」でMVP
岡村シルバー魁人選手の上武大でのキャリアは鮮烈だった。静岡学園から入学直後の1年春、リーグ戦デビューを果たすといきなり打率5割を記録し、リーグ制覇に貢献。1年生にしてMVPとベストナインの個人賞をダブル受賞する快挙を成し遂げた。続く秋も打率4割1分2厘で2季連続のベストナインに輝くなど、走攻守三拍子揃った外野手として主力に定着している。
「1年の時が良すぎた部分もあるけど、何とか上の舞台でアピールができている。1歩ずつだけど成長できている」と、順調な成長曲線を描いている。
ナイジェリア人の父を持つ身体能力、高校時代の悔しさをバネに
ナイジェリア人の父を持ち、50メートル5秒台の俊足と高い身体能力を誇る。静岡学園高校でも1年夏からレギュラーを張ったが、自身の失策がきっかけで敗戦した苦い記憶がある。「当時味わった悔しさも、大学での一つの原動力になっています」と語るように、そのバネを力に変えて大学球界で暴れ回っている。
今回のオータムフレッシュリーグin静岡では「1番・中堅」で出場し計2安打。「知り合いも来てくれていたのでもう少し打ちたかった」と本音を漏らしつつも、地元でのプレーを楽しんだ。
巨人・宮原駿介先輩に続け!目指すは大学日本代表とプロ
昨年のドラフト会議では、高校の先輩である宮原駿介投手が巨人から5位指名を受け、1年目から1軍デビューを果たした。「静岡学園からプロ選手が出たことがうれしくて、すごく刺激ももらいました。自分も続きたい」と、プロへの意識は高まるばかりだ。
来春には3年生となり、チームを引っ張る立場になる。食事管理や筋トレで肉体改造にも取り組み、パワーアップした姿で新シーズンに挑む。「まずはリーグ戦で優勝して、全国でも勝てる上武大になるためにレベルアップが必要。プロを目指す上で勝負の1年」と話す。
大学野球ではまず、4年時にドラフト候補として注目されていることが必要で、そのためには3年時に活躍をして、年度当初からスカウトが見に行く選手としてリストアップしていることが大切になる。抜群の俊足を持つ菰田朝陽選手(2年)との競争も楽しみで、大学屈指の俊足の二人が、どんなスピードでチームを全国大会で躍動させてくれるのか楽しみだ。
岡村シルバー魁人 プロフィール
- 氏名: 岡村 シルバー魁人(おかむら・しるばー・かいと)
- 所属: 上武大学(2年)
- 出身: 静岡県静岡市(静岡学園高校卒)
- ポジション: 外野手(中堅手)
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 173cm、76kg
- 主な特徴や実績: ナイジェリア人の父を持つ身体能力抜群のリードオフマン。50m5秒台の俊足。上武大では1年春に打率.500でMVP・ベストナインを獲得。高校の先輩である巨人・宮原駿介に続くプロ入りを目指す。






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