侍ジャパンU18代表が帰国、解団してそれぞれの道へ

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4月に代表候補合宿を行ってから、8月20日にメンバーが発表され、8月22日に顔を合わせた2019年の侍ジャパンU18代表、20日間の活動を終えこの日、解団した。成田空港に到着したナインは、それぞれの帰路に就いた。

夢のような、現実の大会

高校のトップの選手がチームを組み、約20日間で解散される。短く、夢のような儚さを感じさせる。163キロの佐々木朗希投手、154キロの奥川恭伸投手と西純矢投手、そして宮城大弥投手、飯塚脩人投手、前佑囲斗投手などで最強投手陣を形成し、森敬斗選手、武岡龍世選手、韮澤雄也選手、石川昂弥選手など高校トップクラスの選手が打線を作った。

それでも現実として残った世界5位という成績。永田監督は「われわれは持てる力は全部出し、精いっぱいやった」と話した。批判はいくらでもできるだろうが、夏の甲子園から短い中でチーム作りをしてく難しさを感じさせる。

大人の都合は高校生には関係ない

今年は高校野球ではいろいろな問題があった。センバツでは星稜の林監督が習志野高校がサイン盗みをしたと相手の控室に駆け込み、岩手大会では佐々木投手が決勝に登板せず甲子園出場ができなった。そして侍ジャパンは日本国旗のないシャツで韓国入りをした。

これらは全て大人の都合だったと思う。代表で顔を合わせた星稜の奥川投手・山瀬選手と習志野の飯塚脩人投手は、甲子園の決勝まで戦って遅れて合流してきた二人に合い、山瀬選手が「もう気にしてないから、チームメートとして仲良くやってこうぜ」と話すと、飯塚投手もサイン盗みは否定し「ごめんなっていうのもちょっと違うけど、あっちでもこっちでも問題になっちゃって。逆にそれが仲良くなるきっかけにもなりました」と話した。

佐々木投手は壮行試合で指を痛め、今大会でも19球の登板しかできなかったが、現地には国保監督と母親が行っており、国保監督は佐々木投手の状態について心配もしていた。

そして日韓の問題もあり高野連は心配をして国旗を外すシャツを作ったものの、現地では同じ宿舎で選手同士交流を重ね、試合でもお互いにリスペクトする姿を見せ、大会の歴史に残るような激闘を見せた。

それぞれの道へ

台風の影響で飛行機が欠航し、1日遅れて成田空港に到着するというハプニングもあった侍ジャパンU18代表、20日間を精いっぱい戦った20人は成田空港からそれぞれの帰途に就いた。

その道はそれぞれの進路へとつながる。多くの選手がプロ志望届の提出を予定しているが、全員が指名されるかはわからない。また大学野球、社会人野球に進む選手もいる。それぞれの道に進み、会うのはこれが最後という選手もおそらくいるかもしれない。

それぞれの進路で納得のいく野球人生を過ごし、いつかまた、この代表がどんな形でも顔を合わせ、この大会が良い思い出になっていれば良い。

見ているファンも、チーム結成時のメンバーにわくわくし、奥川投手や佐々木投手の登板に期待し、必死につなぐ選手に熱くなって感動をさせてもらった。夢のような20日間をありがとうございました。

侍ジャパンU18日本代表メンバー(2019)一覧 (完)

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