最速143キロの速球を投げる本格派右腕、関東第一の市川祐投手が、東海大菅生線で9回完投も7失点を喫した。
腰に炎症
市川祐投手は、184cm82kgの右腕投手で、最速143キロの速球に伸びがあり、本格派右腕として来年のドラフト候補として成長が期待される。
この日の秋季高校野球東京大会準決勝では、東海大菅生を相手に先発をすると、2回にヒット6本を許して3失点し、3回に味方が同点に追いつくと、3回から7回まではノーヒットの好投を見せたものの、8回に3安打などで2失点、9回にも犠牲フライで1点を許し、5-7で敗れ、センバツ出場は厳しくなった。
9回9安打7奪三振7失点、市川投手は「ブロック予選前に腰に炎症があり、走り込みができなかった。トレーナーとも相談して投げることは問題ないが、積み重ねたものがなくてキレがなかった」と話し、今大会は本調子ではなかった。
それでも、3回から7回まではテンポの良い投球でノーヒットを続けるなど良い部分も見せた。来年に向けて、間違いなく楽しみな投手だろう。この日は2四球1死球と制球も悪くないのだが、8回、9回は共にその四球から失点をしている。「粘ろうとしたが悔しい。制球力をもっと上げてリベンジしたい」と話し、四球で隙を与えたり、ランナーを背負っても粘れる投球を目指す。
また、このレベルになると、市川投手のストレートは質が良いものの、捉えられてくる。最速143キロのストレートは、平均で140キロくらい、最速で140キロ後半には持ってきたい所だ。

また、市川については「ブロック予選前に腰に炎症があり、走り込みができなかった。トレーナーとも相談して投げることは問題ないが、積み重ねたものがなくてキレがなかった」と明かした。
東海大菅生が待っていたのは、市川が自信を持つ直球だった。ランナーが出たら真っすぐが増えるという情報を共有していた打撃陣は、好球必打で若いカウントからスイングしていった。「真っすぐを狙われていました。切れ自体も良くなかったのですが…」と市川は2回のマウンドを振り返った。
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