京都大会では準々決勝が行われ、京都国際が東山に9−4で勝利したものの、プロ注目の左腕・森下瑠大投手の登板は無く、7球団12人のスカウトには焦りも見えている。
「今日で考えないと」
京都国際の森下瑠大投手は昨年に、春・夏の甲子園で素晴らしい投球を見せ、今年のドラフト上位候補にも名前の上がる左腕投手。しかし、今年のセンバツは新型コロナの影響でチームが出場辞退となると、左肘の炎症の影響で5月以降実戦で投げていない。昨年の時点で143キロを記録している左腕が、今年、どのようなに成長しているのか確認できていない。
この日も7球団12人のスカウトが視察をしたが、森下投手の登板はなかった。スカウトからは「投げるのを見ないことには・・・」と話す声が多かったという。しかし、この日は打撃で初回、スライダーを高く打ち上げると打球はライトスタンドに届くホームランを放ち、東京ヤクルトの橿渕スカウトグループデスクは「今日で考えないと。こんなスゴイ打撃をするんだと正直思った。変化球でも軸が崩れない」と話すと、中日の米村スカウトシニアディレクターも「狙い球を一発で仕留める。打ち損じをしない打者」と打撃で評価をしていた。
小牧監督も「一人、別次元でやっている。もともと野球脳の高さといいますか、そういうところが彼の魅力」と投球だけでなく打撃も含めた部分で高く評価をしている。しかし、やはり見たいのは左腕投手としての能力だろう。森下投手は「ほぼマックスに近い、95くらい。いい状態で準備できてます」と話し、かなり高い状態にいると話す。登板は近いのではないかと見られる。
まだ全国で高校野球が、そして東京ドームでは都市対抗が行われている中で、スカウトも賭けに近い形で森下投手の投球を見にいく。それだけ期待が高いのだと思う。登板が注目される。


「二刀流」に悩みを深めるのがプロのスカウトだ。この日は、7球団12人が集結。春先の左肘炎症の影響で5月以降、実戦で投げていない。多くの球団は最速143キロの左腕投手として評価するが、この日も登板せず肩すかし。「投げるのを見ないことには…」と声をそろえる中、高校通算20本塁打の打力を示した。ヤクルト橿渕スカウトグループデスクは「今日で考えないと。こんなスゴイ打撃をするんだと正直、思った。変化球でも軸が崩れない」と言う。評価ポイントが増える可能性も出てきた。

春に発症した左肘痛のため、慎重を期して今大会はまだマウンドに上がっていない。「ほぼマックスに近い、95(%)くらい。いい状態で準備できてます」。もう一つの“刀”も研ぎ、準決勝以降をにらんだ。
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