高校球児が卒業、真鍋慧選手、進藤天選手、佐々木 麟太郎選手、山田脩也選手、高中一樹選手、新妻恭介選手など新天地で活躍期待

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3月1日、各高校で卒業式が行われ、高校球児が卒業をしていった。広陵・真鍋慧選手、山梨学院・進藤天選手、花巻東・佐々木麟太郎選手、仙台育英・山田脩也選手、聖光学院・高中一樹選手、浜松開誠館・新妻恭介選手・広崎漣投手・近藤愛斗投手などが高校で大きく成長し、大きなものを高校野球に残して新天地へ旅立つ。

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高校BIG3

1年時から高校BIG3として注目された真鍋慧選手と佐々木麟太郎選手、おそらく高校3年間で甲子園で何本打つか、そして3年時には侍ジャパンU18代表での活躍、そしてドラフト1位でのプロ入りなど、いろいろなことが期待される中で思い描くような高校野球とはならなかったかもしれない。

しかし、真鍋選手は「本当にあっという間の3年間で。いい経験ばかりさせていただいて、濃い時間を過ごせたと思います」と話した。3年間で62本塁打を放ち、3度の甲子園に出場した。その中で昨年夏の甲子園3回戦の慶応戦で9回ノーアウト1塁でバント失敗をしたことについて、「全然後悔はしていないですよ。ただ、本音を明かすとあの場面は打ちたかったです。」と話し、「当時の自分は状態が悪かったので、チームの勝利のためにバントをしました。もっと打撃に自信を持てていれば。バッティングを磨かなければいけないと決意した瞬間でもありました」と話した。

ドラフト会議では4位以下なら進学する方針で臨み、プロからの指名は無く大学へと進む。「正直、引きずることはなくて。大学でまた頑張ればいいとすぐに切り替えることができました。今後、野球が一切できなくなるわけではないので。すぐに着替えて約2時間ティー打撃をしていました。夜も普通に眠れましたし、周囲もいじってくれたので救われました」と話した。

大阪商業大に合格し、今度は大学でその打撃を見せる。大学では、今年のドラフト上位候補として注目される広陵の先輩・渡部聖弥選手がいるが、「高校の先輩・渡部さんを追い越せるように頑張りたいです」と話し、「大学では今度こそ日本一を取りたいです。持ち味のバッティングで貢献したいと考えています」と続けた。そして、「一塁だけよりも幅が広がると思うので。今は三塁手でやっていきたいという思いが強いです」とサードでの練習に取り組み、大学では強打のサードを目指す。

佐々木麟太郎選手は花巻東の卒業式で特別表彰を受けた。「寂しい気持ちもありましたが、ここでやってきたことを誇りに思っている。卒業式は見られる場で、自分がどういう姿であるべきか。そういう部分でも堂々とするべきだと思った」と話した。

高校通算140本を放ったが、甲子園ではホームランを放つ事はできなかった。ドラフト1位候補として注目されたものの、プロ志望をせずにアメリカのスタンフォード大に進学を決めた。高校3年間については、「とにかく失敗の連続だった。失敗を繰り返し、それに対し変えていくために、向き合ってきた。その時間は、3年間で1番の思い出です」と振り返り、「これからの大学生活、つらいこと、苦しいこと、楽しいこと。いろいろ経験すると思うんですが、覚悟の気持ちをもって、失敗をしながら学んでいきたいです」と話した。

高校野球に大きな足跡

昨年のセンバツで優勝を果たした山梨学院も卒業式が行われ、センバツ優勝碑の除幕式も行われた。主将だった進藤天選手は、「春の甲子園優勝が一番の思い出です。卒業式では3年間グラウンドで丸太走りしたりとか、普段の練習風景がよみがえりましたね。あんまり青春はしてないけど、野球で青春できました。大学でもそれはお預けで、野球第一に頑張っていきます」と話し、立教大でも成長を誓った。

仙台育英も卒業式が行われ、その後に硬式野球部員がグラウンドで須江監督が投手となり最後の一打席勝負を行った。阪神に入団した山田脩也選手もキャンプから駆けつけて須江監督と勝負すると、凡打に打ち取られて「もう1球お願いします」と今度は快打を見せた。

3年生は1年夏の宮城大会では県大会で敗れた。その後、2022年夏には東北初の甲子園優勝という大きな快挙を果たし、3年夏は慶応との決勝を戦って準優勝となった。最後は甲子園で何度も歌った校歌を歌い、山田選手は「甲子園で歌っている感じで懐かしかった」と話した。

聖光学院も卒業式が行われ、夏の甲子園で活躍し、侍ジャパンU18代表でもU18W杯で世界一を達成した高中一樹選手が参加し、恩師・斎藤監督にあいさつする時には涙を流した。「愛情のこもった指導をしてもらった。充実しすぎた3年間で聖光学院に来られて本当に良かった」と話した。進学する東洋大で既に練習を行っており、「4年後はプロになって、ここに戻ってきて良い報告がしたい」と話した。

浜松開誠館も卒業式が行われた。初の甲子園出場に導いた新妻恭介選手・広崎漣投手・近藤愛斗投手なども卒業し、U18代表で世界一も経験した新妻捕手は「良い3年間でした。開誠館に来て甲子園にも行けましたし、人生が変わりました」と話した。広崎漣選手も「仲間と別れるのは寂しいですけど、切り替えて次の仲間と頑張りたい」と話した。新妻選手は中央大、広崎選手は専修大に進み、神宮ではライバルとなる。

三菱自動車岡崎に進む149キロ右腕・近藤愛斗投手は、「新妻より1年早くプロに行きます」と話し、3年目にドラフト会議で指名されることを宣言した。

3年間、この世代の多くの選手を見てきた。BIG3から始まり、東北勢初の甲子園優勝、そしてU18W杯の初優勝など、これまでの世代と同じように、高校野球に大きな足跡を残してきた。どの選手にも満足した3年間だったと言い切ることはできないと思うが、いろいろなことを感じた3年間を礎にして、胸を張ってまた新天地で大きな活躍をしてほしい。

卒業おめでとう!

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