今年は高校生内野手が非常に注目された。花咲徳栄の石塚裕惺選手、早稲田実の宇野真仁朗選手、金沢の斎藤大翔選手、桐朋の森井翔太郎選手、大阪学院大高の今坂幸暉選手、奈良大付の岸本佑也選手、中央学院大・颯佐心汰選手、専大松戸・中山凱選手、健大高崎・田中陽翔選手、愛工大名電の石見颯真選手、京都国際・藤本陽毅選手、滋賀学園・岩井天史選手、滋賀短大付・小橋川拓選手、戸畑の萩原望安選手、宮崎商の中村奈一輝選手、樟南の坂口優志選手はどのような進路に進むのか。
注目遊撃手
これだけの遊撃手が注目された年も珍しいし、遊撃手以外にも智弁和歌山の花田悠月選手、常総学院の武田勇哉選手、帝京の西崎桔平選手、関東第一の高橋徹平選手、二松学舎大付の片井海斗選手、桐光学園・森駿太選手、神村学園伊賀の寺井広大選手、大阪桐蔭のラマル ギービン・ラタナヤケ選手、和歌山東の谷村剛選手など、強打の一、三塁の選手も注目された。
その中でまず遊撃手について見ると、2023年は上田西の横山聖哉選手がオリックスに高く評価されて単独1位指名を受け、1年目の今年は特に打撃で結果を残しすでに1軍で40打席に立って6安打を記録している。また、仙台育英の山田脩也選手が阪神3位、東海大熊本星翔の百崎蒼生選手が阪神の4位で指名された。2022年にはイヒネイツア選手が福岡ソフトバンクの1位で指名された。
しかし2021年、2020年は高校生遊撃手の1位指名はなく、2020年は山村崇嘉選手、土田龍空選手、中山礼都選手などが3位で指名されている。2019年には森敬斗選手がDeNAに1位指名、2018年は遊撃手の当たり年で、大阪桐蔭の根尾昂選手、天理の太田椋選手、報徳学園の小園海斗選手が1位指名されると、延岡学園の小幡竜平選手が2位で指名されている。
今年の遊撃手の選手で、2018年の小園選手ほどドラフト1位指名が確実という選手はいないと予想するが、花咲徳栄の石塚裕惺選手は天理の太田選手くらいの打撃の評価はされているのではないかと予想する。また、金沢の斎藤大翔選手も身体能力の高さなどで、小幡選手や仙台育英の百崎選手くらいの評価はされているのではないかと思う。
その中で今年はドラフト上位候補が全体的にやや少ないこともあり、石塚選手は1位指名、斎藤選手も2位か3位までに指名されるのではないかと思う。またこのほかに候補として挙げられた選手も、滋賀学園・岩井天史選手はプロ志望をせずに大学に進学し、桐朋の森井翔太郎選手はメジャー挑戦を表明したが、大阪学院大高の今坂幸暉選手は高い身体能力で、奈良大付の岸本佑也選手は投手としても期待される強肩で、健大高崎・田中陽翔選手はスケールの大きさと安定した守備で評価され、支配下での指名があるのではないかと思う。
あとはまだプロ志望届を提出していない早稲田実の宇野真仁朗選手だが、U18代表でも打撃・守備の課題は見せたものの、やはり打撃の強さは評価されており、プロ志望をすれば支配下での指名ということになりそうだ。
遊撃手以外の選手では桐光学園・森駿太選手、神村学園伊賀の寺井広大選手、大阪桐蔭のラマル ギービン・ラタナヤケ選手、和歌山東の谷村剛選手などがプロ志望届けをすでに提出しているが、和歌山東の谷村選手が評価が高いと見られる。
高校生内野手は支配下指名が過去3年で2021年が5人、2022年は5人、2023年が7人。そして育成指名では2021年が4人、2022年が8人、2023年が8人となっている。今年、最も注目されたカテゴリである高校生内野手、昨年の合計15人を超えてくるのではないかと思う。
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