英数学館・藤本勇太投手が大学進学へ、夏大会後はプロ志望明言も4年後の上位指名目指す決断

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今春の広島県大会で英数学館を初の優勝に導き、プロ12球団から注目されていた最速149キロ右腕・藤本勇太投手が、プロ志望届を提出せずに大学へ進学する意思を固めたことがわかった。夏の大会終了後にはプロ志望をすることも明言していたが、4年後のドラフト上位指名を目指す決断をした。

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最速149キロ、チームを初の県制覇に導いた剛腕

藤本勇太投手は、最速149キロの速球を投げる右腕投手としてNPB全12球団が視察に訪れるなど、今秋のドラフト候補として大きな注目を集めていた。今年の春季広島県大会ではエースとしてチームを牽引し、創部初の優勝という快挙を達成。その将来性が高く評価されていた。

夏の広島大会でも敗れた広島商戦には11球団40人のスカウトが視察に訪れており、9人体制で視察した巨人の水野スカウト部長なども評価をするコメントを出していた。そして試合後には「プロに入るという目標は変わらない。出すつもりです。10月のドラフト会議に向けてやっていきたい」と話すなど、プロ志望届を提出することを明言していた。

4年後のドラフト上位指名を目指す

しかし、それほど注目される中で、藤本投手はプロ志望届を提出しない決断を下した。4年後にドラフト上位でプロ入りするという高い目標を掲げ、大学の舞台で心身ともにさらなる成長を遂げることを選んだ。

177cmから投げるストレートは最速で149キロだが、投球を見ると変化球や制球を意識したピッチングで、力強さよりも巧みさを感じさせる投手だった。ストレートの力が重視される中で、これだけのスカウトが視察する所を見ると、実際に直接見ると、ストレートのキレや勢いを感じさせる投手かと思っていたが、本人もまだプロで活躍するには不十分という判断をしたものと見られる。

今年は高校生が大学や社会人に進む道を選択し、特に注目される選手がプロ志望届を提出しない中で、藤本投手もその決断をした。ドラフト会議的には非常に残念ではあるが、4年後に今のうまさと力強さを兼ね備えた投手として、ドラフト1位候補で注目される投手になりたい。

藤本 勇太(ふじもと ゆうた) プロフィール

  • 所属:英数学館高校
  • ポジション:投手
  • 投打:右投
  • 主な特徴や実績:最速149キロを誇る本格派右腕。2025年春の広島県大会で英数学館を初の優勝に導いた。プロ12球団が注目していたが、大学進学を選択。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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