【NPB】新人王はヤクルト・荘司宏太投手&ロッテ・西川史礁外野手が獲得、来年新人王は?

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プロ野球の年間表彰式「NPB AWARDS 2025 supported by リポビタンD」が26日に東京都内で行われ、最優秀新人(新人王)が発表された。セ・リーグは東京ヤクルトスワローズの荘司宏太投手(25)、パ・リーグは千葉ロッテマリーンズの西川史礁外野手(22)がそれぞれ受賞。共にシーズン中の離脱や不振を乗り越え、一生に一度の栄冠を手にした。

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【セ・リーグ】ヤクルト・荘司宏太、球団6年ぶりの快挙

セ・リーグの新人王に輝いたのは、ドラフト3位入団の左腕・荘司宏太投手だ。1年目の今季は中継ぎとして45試合に登板し、2勝1敗28ホールド、防御率1.05という抜群の安定感を誇った。プロ初登板から12試合連続無失点の球団新人記録も樹立している。

順風満帆に見えるが、5月には約1ヶ月の離脱も経験。その際、チームメートの矢崎拓也投手から「勝ちパターンになっている時に離脱したら、絶対にそのポジションを取られる。絶対逃してはいけないぞ」と鼓舞されたことが、復帰後の躍動に繋がったという。「復帰してから新人王を取るんだと後半の試合に臨んだので、それが実ってよかった」と喜びを噛み締めた。

球団では村上宗隆選手以来6年ぶり、投手では小川泰弘投手以来12年ぶりの受賞。「来季はセーブ王を取りたい」と、守護神の座を見据えてさらなる飛躍を誓う。

【パ・リーグ】ロッテ・西川史礁、激戦制し大逆転V

パ・リーグは大混戦となった。日本ハム・達孝太投手、楽天・宗山塁内野手、西武・渡部聖弥外野手らとの争いを制したのは、ロッテのドラフト1位・西川史礁外野手だ。有効投票総数229票のうち97票を獲得しての受賞となった。

開幕直後はプロの壁にぶつかり、2軍落ちも経験。「最初は苦しいことが多くて、野球をするのが嫌なくらい追い込まれた」と吐露する。しかし、当時のサブロー2軍監督とのマンツーマン指導で打撃フォームを改良。「ポイントを近くして、長く見て。スイングスピードがあれば大丈夫」という金言を胸に、6月中旬の再昇格後は安打を量産した。

最終的に打率.281、3本塁打、37打点をマークし、新人最多の117安打を記録。ロッテからの新人王は11年ぶり、外野手としては球団初の快挙となった。来季は「打率3割、2桁本塁打」を目標に掲げ、オフには阪神・森下翔太選手との自主トレでさらなる進化を目指す。

ルーキー総括

2024年のドラフト会議で、オリックスと2球団が競合した千葉ロッテの1位・西川選手が、シーズンでの激戦とは別に、ドラフト1位指名選手として新人王を獲得した。宗山選手、渡部選手もドラフト1位2位のルーキーで、評価が高く期待された選手同士の争いとなった。

セ・リーグはドラフト3位の社会人ルーキーが新人王を獲得。昨年1年間の社会人野球で活躍を見れば、新人王の有力な候補であることは間違いなかった。一方で、中日1位の金丸夢斗投手が、昨年のドラフト会議時点では1年目からかなり勝てると評価されていたが、内容の良い試合もあったものの2勝6敗にとどまったことは意外だった。

来年新人王予想

来年、セ・リーグは阪神の立石正広選手や、ヤクルトの松下歩叶選手、DeNAの小田康一郎選手がいるが、まずはポジション争いで1軍でプレーできるかという所になるが、特に阪神は内野陣の層が厚く難しいかもしれない。村上選手が抜けるヤクルトで松下選手がサードのレギュラーを取れるかがまず注目される。そしてそれらの野手が出てくるまでに、巨人の竹丸和幸投手、中日の中西聖輝投手がシーズン序盤から投げて、勝ち星を積み上げられるかがポイントで、他にもヤクルト4位の増居翔太投手や、DeNAの片山皓心投手は社会人で経験を積んできた左腕投手で、先発ローテに入れば新人王の有力候補となる。阪神5位の能登嵩都投手も、イースタン・リーグでは4冠に輝いており、1軍での登板は多くなるとわれ、大穴候補だろう。

パ・リーグは西武の小島大河捕手が1位指名野手だが、捕手というポジションで試合に出続けることは難しいと見られる。野手では楽天の繁永晟選手や阪上翔也外野手、西武の秋山俊選手などがポジションを獲得して試合出場が多くなりそうで、西川選手のように成績を落としても這い上がって終盤にチームを引っ張るような打撃ができるか。しかし投手のほうで楽天1位の藤原聡大投手、日本ハム1位の大川慈英投手、ロッテ2位の毛利海大投手は登板が多くなりそうで、西武2位の岩城颯空投手も先発・リリーフでフル回転できるかもしれず、新人王有力だと思う。

2025年 最優秀新人選手 プロフィール

【セ・リーグ】荘司 宏太(しょうじ・こうた)

  • 所属: 東京ヤクルトスワローズ(投手)
  • 出身: 東京都(駿台甲府高-国士舘大-セガサミー)
  • 今季成績: 45試合 2勝1敗 28ホールド 防御率1.05
  • 主な実績: プロ初登板から12試合連続無失点(球団新人記録)。安定感抜群のリリーフ左腕としてブルペンを支えた。

【パ・リーグ】西川 史礁(にしかわ・みしょう)

  • 所属: 千葉ロッテマリーンズ(外野手)
  • 出身: 和歌山県(龍谷大平安高-青山学院大)
  • 今季成績: 108試合 打率.281 3本塁打 37打点 117安打
  • 主な実績: 2度の2軍落ちを乗り越え、夏場以降にレギュラー定着。新人最多安打を記録し、リーグトップの27二塁打もマークした。
2024年ドラフト会議指名選手一覧
2024年のドラフト会議は10月24日に行われ、支配下ドラフトが69人、育成ドラフト54人の合計123人が指名されました。
2025年ドラフト会議指名選手一覧
2025年のドラフト会議は10月23日に行われ、支配下ドラフトが73人(昨年より4人増)、育成ドラフト43人(同11人減)の合計116人(同7人減)人が指名されました。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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