社会人ルーキーに明暗、オリックス・吉田一将は3回8安打6失点、広島・田中広輔選手がホームラン

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 オープン戦ではルーキーが開幕1軍を目指してチャレンジをしている。この日はJR東日本出身の吉田一将投手と田中広輔選手に明暗が分かれた。

 

JR東日本出身

 JR東日本で昨年の社会人NO1として評価され、オリックスがドラフト1位指名をした吉田一将投手、肩の張りで出遅れていたが、この日は巨人とのオープン戦に5回から登板すると、6回には6連打を浴び、坂本選手のホームランなどで6失点、プロの洗礼を浴びる結果となった。しかし、「直球がシュート回転して真ん中に集まった。体の使い方、タイミングの問題」と話し、状態を正しく把握している。開幕まであと3週間ほどだが、残りの期間で課題を修正する事ができるか、社会人2年間で抜群の安定感を見せてきた吉田投手の力が試される。

 一方、広島のドラフト3位・田中広輔選手もJR東日本出身、昨日は社会人選抜との練習試合でホームランを放ったが、この日は流し打ってレフトスタンドにホームランを放つと、9回には痛烈に一塁に引っ張ると一塁手のミットをはじくヒットを記録した。こちらは着々と実績を積み上げ、レギュラーへの道を進んでいる。

 

埼玉西武・豊田拓矢投手、横浜DeNA・三上朋也投手

 埼玉西武vs横浜DeNAのオープン戦でも社会人投手が好投した。横浜DeNAは昨年のドラフト3位ルーキー・井納翔一投手が9失点と乱調だったが、2番手で登板した三上朋也投手が6回に三者三振を記録するなど3回1安打4奪三振と好投した。中畑監督も先発候補が崩れる中での好投に「立場が逆転してもいいぐらいの投球」と評価した。

 また埼玉西武もルーキーの豊田拓矢投手が152km/hの速球で1回を三者凡退に抑えてセーブを記録、伊原監督も開幕1軍に「入ってます。新人とは見ていない」と話し、開幕1軍入りを確定させた。

 豊田投手は上武大出身で、上武大時代は井納翔一投手と同期、プロ入りでは1年遅れをとったものの、井納選手がこの日打ち崩される中での好投で1軍を決めた。

 

 自身2イニング目となる6回1死、阿部の右中間二塁打で走者を背負うと球質が悪くなり、ロペス、矢野、橋本とつながれ4連打で2失点。たまらず高山投手コーチがマウンドに向かったが効果なし。同1位の小林に2点適時打を許し、最後は坂本に2ランを浴び6点を失った。

 「セ・リーグで1位のチーム。失投を見逃してくれない」。本拠地での大乱調に右腕は肩を落とした。ただ、試合直後にVTRでチェックし、今後の修正点を確認。「1年間全部抑えるのは難しい。次にいかしたい」と雪辱の機会を求めた。

 浮かれない。「風ですね。感触も良かったし、しっかり振れた結果がホームランになりました」と、冷静に振り返った。9回にも1死二塁から、一塁の畠山のミットを強烈にはじき、右前へ抜ける適時打。確実視される開幕1軍どころか、外野にも取り組んでいる堂林を右翼で起用しての三塁開幕スタメンへ最高の形でアピールした。

 DeNAのドラフト4位・三上朋也(24)=JX―ENEOS=が5回から登板し、3回を1安打無失点と好投した。6回に3者連続三振を奪うなど文句なしの内容で「低めに制球できた」と満足そうだった。

 横手で投げたり上から投げたりと、腕の高さを変える変則的なスタイルだ。中畑監督は、先発候補の三嶋、井納が精彩を欠いていることを引き合いに出し「立場が逆転してもいいぐらいの投球」とルーキーをたたえた。

 3点リードの9回に登板。12球で3者凡退に片付け、試合を締めくくったが、「あんなのでセーブなんて。へぼいですよ」。今季12球団の最年長ルーキーとなる26歳が、浮かれることはなかった。

 最速152キロの直球とスローカーブの緩急を駆使し、実戦3試合で計4回無失点。伊原監督は「(開幕の構想に)最初から入ってます。新人とは見ていない」と中継ぎとして開幕1軍を明言。「カーブでカウントが取れるので、外国人も見習ってほしい」と不安定な守護神候補・ボウデンの教材にするほど称賛した。

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