第96回都市対抗野球大会が28日、東京ドームで開幕し、NTT西日本(大阪市)が昨年優勝の三菱重工East(横浜市)に2-1で勝利した。0-0で迎えた9回、元阪神タイガースで三菱重工Westからの補強選手、北條史也内野手(31)が決勝の2ラン本塁打。両足をつりながら放った一打は、大会の東京ドーム通算2100号のメモリアルアーチとなった。
9回1死、両足つりながらの決勝2ラン「気持ちが入っていた」
まさに劇的な一撃だった。0-0で迎えた9回1死一塁。NTT西日本のベンチから出されたサインはヒットエンドラン。しかし、打席の北條史也選手は「高めに浮いたヤツを叩いただけ」と、相手投手のカットボールを完璧に捉えた。打球はレフトスタンドへ飛び込む決勝の2ラン本塁打に。「打席に入る前から両足をつってました」という満身創痍の状態ながら、「それぐらい気持ちが入っていました」と、気迫でチームを開幕戦勝利に導いた。
阪神時代の2021年以来となる東京ドームでの一発は、都市対抗野球の東京ドーム開催における通算2100号のメモリアルアーチ。「全然知らなくてビックリした」と笑ったヒーローの元には、試合後スタンドから「北條コール」が沸き起こった。「社会人になってから味わっていなかったので、気持ちよかったです」と、手を挙げて声援に応えた。
補強選手として「チームの一員として日本一を」
社会人1年目の昨年は、所属する三菱重工Westの主軸としてチームをベスト8に導いた。今年は近畿地区予選で敗退したが、その経験と実績を買われ、NTT西日本の補強選手として2年連続で都市対抗の舞台に立つ。「三菱重工Westの代表だと思って臨んでいる。NTT西日本は日本一を目指しているチーム。その一員として戦います」と、自チームへの思いも胸に戦う。
NTT西日本の河本泰浩監督も「思ってもいない。経験があり、プレー以外でもプラスになる存在」と、その人間性も含めて絶賛。元虎戦士が、新たなチームで日本一という大きな目標へ向かう。
29日は155キロ右腕・冨士隼斗が登場
大会2日目の29日は3試合が行われ、第1試合では日本通運が登場。今秋ドラフト候補の最速155キロ右腕・冨士隼斗投手が先発する見込みで、「任された場所を全力で投げたい」と話した。弟の冨士大和選手が昨年の育成ドラフト1位で埼玉西武に入団し、一足早くプロ野球選手になっている。
大学時もその速球が注目されたが、社会人2年間で十分に、そして慎重に投手として成長をしてきた。その集大成のマウンドとなる。冨士隼斗に圧倒される準備はできている。その力を存分に見せてほしい。
北條史也選手 プロフィール
- 氏名:北條 史也(ほうじょう ふみや)
- 所属:三菱重工West(NTT西日本補強選手)
- 出身高校:光星学院(現・八戸学院光星)
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:元阪神タイガース。2025年都市対抗野球開幕戦で、9回に決勝2ラン本塁打を放つ。社会人野球1年目の昨年も三菱重工Westの主軸として都市対抗ベスト8に貢献。








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