広島ドラフト2位・宇草孔基選手、不振続くも苑田スカウト部長「こういうときは安打が出ない方がいい」

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広島がドラフト2位で指名した法政大の宇草孔基選手が、今季はここまで打率.100と苦しみ、この日も3打数ノーヒットで交代させられた。しかし視察した苑田スカウト部長は「こういうときは安打が出ない方がいい。」と話した。

「全く心配してない」

宇草孔基選手は、今春のリーグ戦では打率.339を記録し4本塁打を放った。その勢いは侍ジャパン大学代表でも続き、日米大学野球でも1番バッターとして結果を残した。

しかし、今秋のリーグ戦は40打数4安打で打率.100、ホームラン0に1打点と苦しんでいる。この日の東大戦でも3打数ノーヒット、7回に1点差に迫り、なお2アウト2塁のチャンスで打席に向かおうとしたが交代を告げられ、「悔しかった。だけど絶対にふてくされないようにと思って、彼の目を見て、頼む、打ってくれ、と伝えました」と話した。

この日は、ドラフト2位で指名した広島の苑田スカウト部長が視察をしたが、「こういうときは安打が出ない方がいい。一からやり直せるからね」と話す。そして、「タイミングがズレているだけだと思う。変なクセとかではない」と話し、 「自分で会得するしかない。練習は嘘をつかないから。悩め悩めと言うのも酷かもしれないけど。でも全く心配していない」と話した。

春のリーグ戦で活躍し、そのまま侍ジャパンでも奮闘を続けた。代表に選ばれた投手が疲労のために秋のリーグ戦で不調になることがあるが、バッターも疲労は溜まる。春と同じタイミングでスイングをしても疲れにより若干遅れたり、脳の疲れで変化球の反応がやや遅れているのかもしれない。

プロ入りすると、3月から10月まで、143試合というシーズンが待っている。毎日出る選手は疲れとの闘いとなり、出場を続けるための強さも必要となる。宇草選手は早めにこの苦しみを経験したことで、来年に同じようになった時に、引き出しから答えを取り出せるようになるかもしれない。

ただし法政大は優勝の望みが残っており、そうは言っていられない所もある。次週、早慶戦で慶応大が連敗すれば、法政大と慶応大で優勝決定戦が行われる。もしその試合が行われるとき、宇草選手が見つけた答えを見せてほしい。

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打撃不振に苦しむ。今秋は40打数4安打で、打率・100、0本塁打、1打点。今春は同・339に加えて4本塁打を放った長打力が影を潜めている。そんな本領から遠のく姿を見守る苑田聡彦スカウト統括部長は“悩みのススメ”を説いた。

 「こういうときは安打が出ない方がいい。一からやり直せるからね」

 黒田博樹氏、金本知憲氏らを発掘した名物スカウト。「タイミングがズレているだけだと思う。変なクセとかではない」と心配無用を強調する。入団直前にぶつかった壁こそが、成功の糧になり得ると説く。

 「自分で会得するしかない。練習は嘘をつかないから。“悩め悩め”と言うのも酷かもしれないけど…。でも全く心配していない」

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