早稲田大・加藤雅樹選手、東京ガスで2年後のプロ入り目指す

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早稲田実時に捕手として注目され、早稲田大では外野手として東京六大学リーグ通算9本塁打を打った加藤雅樹選手が、東京ガスで2年後のプロ入りを目指す。

厳しい道

加藤雅樹選手は早稲田実時代に1年生の清宮幸太郎選手が3番を打つなかで4番バッターとして42本塁打を放ち、また捕手として投手陣を粘り強く引っ張り、夏の甲子園でベスト4入りさせた。早稲田大でも2年生の春に4本塁打放ち、外野手としてスラッガーとして注目されたものの、2年から4年まで、春は良いものの秋に成績が下がることが繰り返された。プロ志望届を提出し、ドラフト直前にも指名候補として名前が挙がったものの、指名されなかった。

加藤選手はドラフトで指名されなかった事について、「結局、野球がうまくなり、試合で結果を出さないと呼ばれない」と話した。卒業後は東京ガスでプレーをするが、「自分は足を使うタイプでもないし、守備も特別うまいわけじゃない。芯に当たったら150mぐらい飛ばす打撃をしたい」と、社会人では長打力を強化していくという。

社会人野手はプロでもある程度の結果を残しそうな選手はそろっている。そして昨年の阪神・近本選手や今年の東北楽天ドラフト1位の小深田大翔選手、福岡ソフトバンク・佐藤直樹選手など、ドラフト1位で指名される野手も少なくない。しかし、内野の守備であったり、足の速さなど抜群の身体能力、そして高卒3年目の若さなどが評価される事が多く、スラッガータイプの選手は厳しい評価を受ける。

プロ野球ではヤクルト・村上選手など高校生や大学生卒のスラッガーだけでなく、大物外国人のスラッガーもどんどん入ってきており、ファースト、外野に入ってくる。プロ1軍で4番を打つ選手とほぼ同じレベルでの評価をされることになる。東京ガスでは笹川晃平選手が、長打力も肩もある選手として高い評価を受けながらも、今年3年目だがドラフトでの指名漏れとなった。

また地引雄貴選手や小野田俊介選手といった早稲田大出身の選手がプレーするものの、プロには手が届かなかった。プロ入りするためにまず1年目の今年は春のスポニチ大会から印象を与える打撃を見せ、日本選手権、都市対抗でそれぞれ2本塁打は記録したい。そして2年目は1年目を上回る成績を残す必要があり、都市対抗では橋戸賞を獲得するくらいの活躍が必要だろう。

厳しい道だが、それができる選手だと思う。大いに期待したい。

主なドラフト指名漏れ選手(2019)
早稲田大4年生の進路(2019)

加藤2年後目指す 日刊スポーツ紙面 2019/12/27

 

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