今秋ドラフトの超目玉、創価大学の立石正広内野手(4年)が19日、背中の張りからの復帰2戦目に「3番・二塁」で出場。8回に右翼線へ二塁打を放ち、視察した阪神、中日など8球団12人のスカウトに順調な回復ぶりをアピールした。チームは敗れたものの、ドラフト前最後の試合となる20日の3回戦へ向けて状態を上げてきた。
復帰後初長打、意地の一打
ノーヒットでは終わらないのが、ドラフト1位候補の意地だ。立石正広選手は前日の復帰戦では2安打を放ったものの、この日は厳しい攻めにより凡退が続いていた。しかし、3点を追う8回1死一塁の場面で、逆方向へしぶとく運び、右翼線への二塁打。チャンスを拡大し、存在感を示した。「スライダーを意識しながらも、打ち急ぐことなく自分のポイントまで持ってこられた」と、復帰後初となる長打を振り返った。
チームは敗れ、試合後は「クリーンアップを任されている以上はチャンスに打ちたかった」と責任を背負ったが、ドラフト前最後の試合となる20日の3回戦へ向けて、「持っているものを全部出したい。ホームランを打って走って。それが一番ですけど、最後までちゃんと走るとか、野球選手として当然のことは絶対に抜かないでやりたい」と、全てを出し切ることを誓った。
阪神3人、中日も熱視線「評価は変わらない」
スタンドには、ドラフト会議直前の最終チェックのために8球団12人のスカウトが集結。阪神は畑山統括スカウト、東編成ディレクター、吉野スカウトという3人体制で、埼玉西武は広池球団本部長など4人態勢で視察し、熱視線を送った。
中日・八木智哉スカウト:「しっかりと動けていた」
埼玉西武・広池球団本部長:「良い選手なので、評価は変わらないですよ」
すでに広島が1位指名を公表し、この日、複数で首脳クラスも視察した阪神、埼玉西武も1位指名の最有力候補に挙げられそうで、複数球団による競合は必至の状況。各球団が最後の最後まで、その動向を注視している。
立石 正広 プロフィール
- 氏名:立石 正広(たていし まさひろ)
- 所属:創価大学 4年
- 出身:高川学園高校
- ポジション:内野手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年ドラフト1位最有力候補。広島が1位指名を公表。走攻守三拍子そろったアマチュアNo.1内野手。8月の右足首じん帯損傷、9月の背中の張りから復帰し、ドラフトへ向けてアピールを続ける。






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