1年夏から3大会連続で甲子園に出場し、昨年は春・夏ベスト4となった明石商の中森俊介投手と来田涼斗選手が、この夏も甲子園に帰ってくる。
近かった遠い場所
兵庫県の明石商業、1年生の夏の甲子園に出場した中森俊介投手と来田涼斗選手は、昨年はセンバツベスト4、夏の甲子園もベスト4まで勝ち上がった。そしてこの春もセンバツ出場を決めており、甲子園は近くて近い場所だった。
しかし、センバツが中止されると、夏の甲子園大会も中止となり、5大会連続甲子園出場、そして昨年を上回る成績を目指していた二人にとって、甲子園は近くて遠い場所となっていた。
公立高校の明石商、兵庫県は緊急事態宣言の特別警戒地域にも指定され、練習時間や場所の確保が難しい状況となっていた。中森投手は自主練習期間中は、中学時代の友人を相手に投げ込みを行っていたというが、狭間監督は「投げ込み、走り込みともにできていない」と話す。
また、来田選手はこの日は自宅学習日となっており、練習には参加していなかったが、狭間監督から電話で伝えられると、「わかりました」と冷静に答えたという。
甲子園での優勝を目指していた明石商にとって、1試合は少ないかもしれない。しかし、野球ができなくなっていた二人にとって、4度目の甲子園の土は、特別なものがあるだろう。
151キロ右腕と注目スラッガーが、甲子園の1試合でどんなプレーを見せてくれるのか注目したい。そして秋のドラフト会議ではどこが1位指名をするのかが注目される。




今月2日から学校での練習を再開したばかりで、この日も90分間の分離練習。中森は4月9日からの自主練習期間中も中学時代の友人らを相手に投げ込みを行ったが、狭間監督は「投げ込み、走り込みともにできていない」とばっさり。「(昨夏まで計5試合先発で)甲子園で完封できていない。完封できんまま終わるんちゃうか」との指揮官の言葉に、最速151キロ右腕の闘争心に火が付いた。
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