センバツに出場する注目投手、センバツ最速を目指す投手たち

高校野球ドラフトニュース 2020年ドラフトニュース

センバツ出場校が出そろい、大会に登場する選手が注目される。投手では中京大中京・高橋宏斗投手、明石商・中森俊介投手、智弁和歌山・小林樹斗投手、大分商・川瀬堅斗投手がBIG4となりそうだ。

BIG4

まず注目されるのは明石商・中森俊介投手と中京大中京・高橋宏斗投手の二人。中森投手は昨年夏の甲子園で151キロを記録しており、高校2年夏時点で150キロを記録していた奥川投手を1キロ上回っている。その中森投手は「スピードは春で155キロぐらいを投げたい。限界を超えてやっていきたい」と話した。昨年のセンバツで奥川投手は、センバツ最速に並ぶ153キロを記録しておりそれを超えることを目指す。

また奥川投手は履正社から17三振を奪う圧巻の投球を見せ、さらに1段階上にステップアップし、ドラフト1位の地位を確立した。中森投手は昨年の夏以降、球数を減らすことを目的に奥川投手のフォームを参考に改造をした結果、フォームを崩してしまった。しかし今はオリックスの山本由伸投手のフォームを参考にフォームを作り直しており、「力みなく投げられるようになった」と話す。この春に奥川投手をまた一歩リードするピッチングを見せるか注目したい。

中京大中京の高橋投手は昨年秋の明治神宮大会を制しているが、「やっとスタートラインに立った」と話し、センバツに出場して世代をリードする中森投手と同じ舞台に立つことを喜んだ。そして「ワンランク、2ランクれとレベルアップして、センバツで155キロを出すつもり」と話し、こちらも奥川投手の153キロ越えを目標とする。

昨年秋までは最速148キロだったが、この冬で体重が3キロ増え、1月中旬に150キロを記録した。それでも中森投手に対して「現時点で世代NO.1。まだ自分は劣っている」と話す。しかしこのセンバツで球速、そして直接対決をして世代NO.1を奪取しにいく。

この二人に勝るとも劣らないのが智弁和歌山の小林樹斗投手と大分商の川瀬堅斗投手だろう。小林投手は昨年のセンバツで147キロで非常に回転の良いストレートを投げ、中森投手と遜色なしと評価される。夏は疲れなどもあり、投球に精彩を欠いたが、こちらも中森投手越えを目指す。

大分商の川瀬投手も最速147キロの速球を投げるが、「150キロを出すために練習を頑張っています」と話し、センバツで150キロの大台を目指す。この冬は右肩のインナーマッスルを鍛え、走り込みで下半身を強化し、体重は秋から2kg増え84キロとなった。まだ寒いが紅白戦では140キロ台をマークしており、「暖かくなるセンバツでは150キロ」と話す。既に全国の舞台を踏んでいる中森、高橋、小林投手にこの大会で並んでくる投手として期待される。

BIG4を追う投手

今年のドラフト候補でみると、スケールと球速で日本航空石川の嘉手苅浩太投手が注目される。190cm105kgという体から最速147キロの速球を投げ、変化球も含め制球も安定している。昨年秋は右ひじ痛などもあり北信越大会ではサードとして出場し登板は無かったが、既にブルペンでの投球も行っている。中村監督も「体が大きいのに柔軟性もある。ボールの威力もあるしコントロールも良い」と話す。143キロの田中颯希投手もおり2枚看板が注目される。履正社の田淵一樹投手も188cmから142キロを投げるが、昨年秋はベンチ入りもしなかった。この春に復活を期待したい。

スケールでは星稜の寺西成騎投手も期待。186cm84kgから146キロの球を投げており、昨秋は右肩痛で本調子ではなかったが今は順調だという。荻原吟哉投手もキレの良いエースで注目される。

総合力では履正社の岩崎峻典投手がBIG4に近い。176cmと上背はないものの昨年夏は大阪大会優勝の立役者だった。145キロを記録する速球で球質は小林投手に近く、制球力やスライダーは中森投手に近い所がある。

左腕では健大高崎の下慎之介投手もプロから高く評価されている。182cm82kgの身体からバランスよく、横からの角度もあるフォームからの伸びのあるストレートとスライダーはなかなか打ちにくい。球速も141キロを記録しするが、「左腕は5キロ増し」で評価するのが良いというのを実感する投手だ。健大高崎では橋本拳汰投手も191cm85kgから142キロの球を投げ、関東大会で山梨学院を完封した。明治神宮大会ではやや壁も見せたが、決勝の中京大中京戦で先発してBIG4の高橋投手を意識することができた。この冬の成長が楽しみ。

中京大中京は控えの松島元希投手が164cmと小柄な左腕だが、最速は147キロを記録する。明治神宮大会では決勝で先発するなど実績も十分で将来が楽しみ。他にも仙台育英の向坂優太郎投手は上背もある本格派左腕で140キロを投げる。花咲徳栄の高森陽生投手もチームのセンバツ出場に大きく貢献する投球を見せている。球速は130キロ台だがストレートの威力を感じさせ評価は確実に上がった。大阪桐蔭の左腕・藤江星河投手も141キロの球を投げ、センスの良さを感じる投球をする。

他にも3年生では白樺学園の片山楽生投手が、球速は130キロ台も重い球とインコースへの抜群の制球を見せて明治神宮大会で評価を上げた。加藤学園の肥沼峻投手は180cmの右腕で139キロの球を投げ、抜群の制球力が評価される。県岐阜商は森大河投手など140キロを記録する投手が4人そろっている。明豊は140キロ右腕の狭間大暉投手と141キロ左腕の若杉晟汰投手がいる。鹿児島城西の八方悠介投手は昨年からエースの右腕で最速146キロを投げ、前野将輝投手は143キロの球を投げる。

注目の2年生投手

2年生では仙台育英の147キロ左腕・笹倉世凪投手や144キロ右腕・伊藤樹投手が注目される。投球は本来のものではなく打撃で貢献していた笹倉投手だが、来年に向けてこのセンバツでの投球は重要となる。県岐阜商の左腕・野崎慎裕投手も140キロを記録する。

東海大相模の石田隼都投手は185cmの右腕で最速142キロを記録しており、奥川・中森に続くこの世代のエース候補になる可能性があり、高知の森木大智投手を大きくリードしておきたい。また大阪桐蔭は中学時に146キロを記録し、森木投手のライバルとして注目された関戸康介投手と、184cmの左腕で140キロを超す球を投げ既にドラフト上位候補の呼び声高い松浦慶斗投手、中学時代から140キロの球を投げた竹中勇登投手などがそろう。

また智弁学園の小畠一心投手は185cmから143キロの速球を投げ、この世代の筆頭格として注目されている。明徳義塾の代木大和投手は184cmから140キロの球を投げる左腕で、高知の森木のライバル、明徳中から大阪桐蔭に行った関戸投手などにもライバル心を燃やす。

他にも2年生では中京大中京の畔柳亨丞投手が中学時代に140キロを記録しており、現在は145キロを投げ、高橋投手を継ぐエース候補。白樺学園の奥村柊斗投手は191cmから143キロの速球を投げる。天理の達孝太投手も192cmから141キロの速球を投げ、将来が期待される。創成館の鴨打瑛二投手は194cm82kgから135キロの球を投げる左腕でこちらも注目。

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