日米大学野球選手権大会の第4戦がハードオフエコスタジアム新潟で行われ、侍ジャパン大学日本代表が米国代表に6-5で競り勝ち、開幕4連勝を飾った。この試合で、仙台大学の3年生右腕・佐藤幻瑛投手が自己最速を更新する159キロをマークしピンチを脱する好救援。5回途中から登板した東北福祉大学の櫻井頼之介投手(4年)も3回無失点と好投し、仙台六大学の二人の投手がチームを勝利に導いた。
佐藤幻瑛投手、自己最速159キロで大ピンチを脱出!「165キロは投げたい」
圧巻の剛速球で、最大のピンチをねじ伏せた。2点差に迫られた8回2死満塁の場面で、5番手としてマウンドに上がった佐藤幻瑛投手は、連投となったこの日のマウンドだったが、「気持ちで負けたら雰囲気にのまれてしまう」と、米国の4番・ビューレス選手に対し、カウント2-2から自己最速を1キロ更新する159キロのストレートを投じ、空振り三振に斬ってとった。
この快投に、球場からは大きな歓声が沸き起こった。佐藤投手は「めちゃくちゃうれしかったです。バランスのいいフォームで投げられていたので、出力が出たと思う」と喜びを語り、「毎回投げられるように頑張りたいと思います。165キロは投げたいです」と、さらなる高みを目指すことを誓った。「真っすぐが通用するか不安だった」と臨んだ今大会だったが、「真っすぐに振り遅れていたので自信を持てた」と、大きな収穫を得た。
桜井頼之介投手も3回無失点の好リリーフ
この日、先発の齊藤汰直投手(亜大4年)の後を受け、5回途中から3番手として登板した東北福祉大学のエース・櫻井頼之介投手も、3イニングを無失点に抑える好投で試合を作った。「監督から2点までオーケーと言われ、楽な気持ちで投げられた」と、冷静なピッチングで相手に流れを渡さなかった。
打線も、今大会初出場となった日本大学の谷端将伍内野手(4年)が先制の2点タイムリーを放ち、主将の松下歩叶選手にも一発が飛び出すなど、12安打で6得点を挙げ投手陣を援護した。
堀井哲也監督は「アメリカチームもバットが振れてきて苦しい試合でしたが、投手陣が気持ちを強くもって逃げ切ってくれました」と、粘り強く戦った投手陣を称賛した。13日に神宮球場で行われる最終戦で、無敵の堀井ジャパンが完全優勝を目指す。
佐藤幻瑛投手 プロフィール
- 氏名:佐藤 幻瑛(さとう げんえい)
- 所属:仙台大学(3年)
- 出身高校:柏木農業高校
- ポジション:投手
- 投打:右投
- 主な特徴や実績:2025年日米大学野球選手権第4戦で、8回2死満塁のピンチを自己最速の159キロで切り抜ける圧巻のリリーフを見せた。今大会3試合に登板し、4回1/3を投げ6奪三振。将来の目標は165キロ。
櫻井頼之介投手 プロフィール
- 氏名:櫻井 頼之介(さくらい よりのすけ)
- 所属:東北福祉大学(4年)
- 出身高校:聖カタリナ学園高校
- ポジション:投手
- 投打:右投右打
- 主な特徴や実績:2025年全日本大学野球選手権で最優秀投手賞を受賞し、チームを日本一に導いたプロ注目右腕。日米大学野球選手権第4戦ではリリーフで3回無失点の好投を見せた。





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