八戸学院光星・武岡龍世選手、東邦・石川昂弥選手などセンバツ4日目選手の評価

高校野球ドラフトニュース 2019年ドラフトニュース

大会4日目は、ショートで注目される八戸学院光星の武岡龍世選手や東邦・熊田任洋選手、広陵・宗山塁選手、筑陽学園の中村敢晴選手などが登場し、また、長打力が注目される東邦の石川昂弥選手も登場した。

ショート比較

この日はショートの注目選手が登場した。その中で最も目立つ守備を見せたのは八戸学院光星の武岡龍世選手だった。ショート前の高いバウンドの打球にしっかりとグラブを合わせ、そこから反転してセカンドに素早い送球を送って併殺に取ったプレーは、観客も唸らせるプレーだった。もう一つ併殺を完成させており、さすがに、八戸学院光星の仲井監督が坂本勇人以上の守備力と評価する選手、大会のショートで守備では筆頭に挙げられそうだ。打席でも雰囲気はあったものの、広陵の河野投手に抑えられたが、内野手の守備を慌てさせる足の速さを見せ、走力でも大会出場選手でトップクラスだろう。

東邦・熊田任洋選手はショートゴロは2つのみで、難しい当たりも併殺の機会もなかった。4番バッターとしてはノーヒットに終わり、次の試合を見てという感じか。

広陵の期待の2年生・宗山塁選手は5回の守備はバウンドを待ってしまって、慌ててのプレーとなった。また打撃でも1安打は打ったものの、八戸学院光星の後藤投手の巧みな投球に翻弄された。まだ経験不足だが楽しみな選手になる。8回のトスのミスはセカンドとのタイミングのズレで仕方ない。筑陽学園の中村敢晴選手も兄が昨年に福岡ソフトバンクに育成ドラフトで指名された中村宜聖選手で、183cmの大型遊撃手だが、昨日は2つのショート内野安打を許した。動きはよく身体能力の高さは感じた。こちらも次の試合を見たい。

他には福知山成美のショート・東原成悟選手はショートゴロの守備機会は0だったが、打撃では3番で3安打を記録していた。今後、機会があれば守備を見たい。

気になる石川選手

東邦の石川昂弥選手はセンバツでホームランが注目される選手は?でも山梨学院・野村健太選手などと並ぶ期待のスラッガーだった。この日は投手として163球を投げ、打席では犠打やタイムリーヒットで3打数1安打2打点、しっかりと仕事を果たした。

確かに投手としても141キロを記録し、1失点完投勝利を挙げられるが、やはり打撃をみたい。専念させて本来の長打力を見せてほしいとも思う。昨年は4打数ノーヒットで今年は一応1安打を打ったものの、昨年のドラフト注目選手・東海大相模・森下翔太選手のように、甲子園で納得いく成績を出せなければ大学に進学という判断に至ってしまうかもしれない。次戦は広陵と対戦し、河野佳投手など強力投手陣との対戦となる。そこでいかんなく力を発揮したい。

また守備の動きもプロのスカウトは見たいだろう。その判断ができなければ、ドラフト指名の評価はやや低くなってしまう可能性もある。そして投球数、肩はすべてのポジションに共通する大切なもので、例えば将来は野手としてプレーするからといっても、肩の故障は野球選手の命取りとなる。163球の投球が将来に影響を及ぼさないか心配もある。

その他の選手

福知山成美の神内秦選手は、叔父が元プロの神内靖投手。チーム1の俊足をいかんなく発揮し、内野安打、盗塁で50m5.9秒の足を見せた。神内選手は高校に入学したその5月に右ひじの軟骨がなくなり、右膝からの軟骨の移植手術を受けた。そこから復帰した半年後、今度はロングティーのボール拾いをしている途中に打球が左目に当たって陥没骨折、プレートを入れる手術をしている。それでも不屈の精神で甲子園で活躍を見せることができた。

筑陽学園の福岡大真選手も父が甲子園で活躍した選手で注目されているが、痛烈な打球を打っていた。2塁を狙いアウトになったものの楽しみな選手。また181cmの進藤勇也選手も神内選手に盗塁を許し肩ではアピールできなかったが、落ち着いたリードを見せ捕手としての感覚の良さを見せた。

広陵の2年生で1番サードの渡部聖弥選手も、打撃ではノーヒットだったが守備ではサードから強い送球を見せていた。ワンバウンドの悪送球もしていたが、この強い肩は来年は宗山選手とショートの争いとなりそうだ。

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「ロングティーのボール拾いをしてたら打球が左目に当たって」

 瞬間、目の前が真っ暗になった。左目付近の陥没骨折。プレートを入れる手術をした。「もう野球はできないのかなと。でもみんなで野球をやるのを諦めたくなかった。みんな『早く戻って来い』って言ってくれて」。その影響で視力は右目の2・0に対し左目が1・0。ただプレーに支障はなく、懸命に練習を続けてきた。

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