延期されていた春季高校野球東京都大会の決勝戦、関東第一vs日大三の試合が行われ、関東第一のプロ注目エース・市川祐投手が完封勝利で優勝を決めた。
出力が上がっている
関東第一はエースの市川祐投手が先発した。1年生より登板し、回転の良い球を投げて注目されてから、最速145キロの速球を投げる右腕投手として注目された。しかし、昨年にフォームを見直したもののしっくりとせず、ストレートの威力がなかなか増すことがなく、変化球を中心とした投球をしていた。
春の都大会でもまだ変化球が多かったが、それでもストレートの力が徐々に増している印象も受け、「夏までに腕を振って強いボールを投げられるようにしたい」と話していた。そしてこの日はストレートを中心とした組み立てで最速は144キロを記録し、「強い相手に対しても真っすぐで押せるようになってきた」と話した。
この日の4回には2アウトからヒットと味方の2つのエラーで満塁のピンチとなったが、ここでフルカウントからインコースに139キロの速球を投げ込んで見逃し三振を奪う。日大三を9回2安打8奪三振で完封し、「結構、自信になりました」と話した。
この日視察した巨人の木佐貫スカウトは「変化球がゾーンに決まるのは、指先の感覚がいいからでしょう。リリースで強くたたけるようになり、出力が上がった」と話し、ストレートの力が増していると評価した。
最後の夏に向けて、市川投手の調子が上がってきた事は、非常に楽しみ。進路については「もっと圧倒的な実力と結果を残さないといけない。自分のことより、チームの優勝が大事です」と話したが、夏に圧倒的な結果を残して欲しい。
▽巨人木佐貫スカウト(関東第一・市川に) 変化球がゾーンに決まるのは、指先の感覚がいいからでしょう。直球も春より上がっています。
力強い直球が戻ってきた。関東大会まではフォームに悩み、変化球頼みの投球に。「夏までに腕を振って強いボールを投げられるようにしたい」と話していた。それが、この日は最速144キロを計測するなど球威がアップ。「強い相手に対しても真っすぐで押せるようになってきた」。視察した巨人・木佐貫スカウトも「リリースで強くたたけるようになり、出力が上がった」と復調ぶりを評価した。
注目が集まる進路に関しては「(プロに行くためには)もっと圧倒的な実力と結果を残さないといけない。自分のことより、チームの優勝が大事です」と話した。

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