花巻東・佐々木麟太郎選手が３安打、巨人・ロッテ・西武・広島など５球団８人スカウト視察し楽天が４人態勢

夏の高校野球岩手大会では、花巻東が準決勝で盛岡一に10-4で勝利し、決勝進出を決めた。佐々木麟太郎選手が4打数3安打の活躍を見せた。

5球団注目

佐々木麟太郎選手は初回、ライト前に軽々とヒットを打つと、3回にはノーアウト2塁の場面で相手のショートの頭を超す安打を放ち、タイムリーヒットとした。5回の第3打席でもセンター前に弾き返し、4打数3安打の活躍を見せた。

春に背中を痛め、「大会が始まって少し痛みがありましたが、少しずつやりたいようにできてきた」とまだ完治していない状態で、この日のヒットも、調子が良ければホームランしていたのではないかというものだったが、それでもまずは、自身初となる夏の甲子園出場に、確実にチームの勝利に貢献しているという打撃だった。

この日は巨人、千葉ロッテ、広島、埼玉西武、東北楽天の5球団が視察し、東北楽天は4人態勢での視察となった。

東北楽天・部坂スカウト：「スイングスピードが速く、なかなか抑えるのが難しい。ものが違う。高校生離れしている」

広島・近藤スカウト：「きょうは上がらなかったが、飛ばす力は高校生では抜きんでている。ドラフト上位候補」

巨人・円谷スカウト：「スイングスピードは素晴らしく今後どう成長するか楽しみ」

東北楽天は後関スカウト部長など既に7人以上のスカウトが佐々木選手を視察しており、佐々木選手への熱の入れようが伝わる。そして関係者によると、ドラフト上位候補にリストアップをしているという。

東北楽天は自前の大砲の育成を以前から目指していたが、まだ実現していない。佐々木選手を獲得し、地元のスターとして、不動の主軸として育てられれば、東北の球団としての未来が輝きそうだ。