桐朋高の大型遊撃手で、高校通算45本塁打を放ち、投げても153キロを記録して注目された森井翔太郎選手が、メジャー挑戦の決断をした。
4球団からオファー
国内のプロかアメリカ挑戦かを進路としていた森井翔太郎選手は、9月上旬に家族で渡米して現地を視察し、「自分の夢であるメジャーリーガーとして活躍するために、一番可能性が高いと思いました。マイナーからはい上がるのは、並大抵のことではないと思っています。1Aの試合も見て、ここでやっていくんだという明確なビジョンができました」と高校卒業後に直接、メジャーリーグに挑戦する方針を固めた。
森井選手は183cm86kgの大型遊撃手で、高校通算45本塁打の長打力と、投手としても153キロの速球を投げ、12球団のほかメジャーリーグのスカウトも視察して高いポテンシャルを評価されていた。しかし今夏の西東京大会では初戦で敗れており、まだ素材として評価する声が多かった。
その中で森井選手は、将来のメジャーリーガーを目標に、日本のプロ野球、アメリカの大学進学も選択肢に入れ、9月2日にはプロ志望届を提出していたが、その後、渡米してメジャーリーグや1Aの試合を観戦し、直接MLBに挑戦することを決め、「夢に挑戦するチャンスが巡ってきて、ワクワクしています。米国で選手のレベルの高さを感じました。それでも十分、通用する部分もあると感じている。3、4年後にメジャーに上がっていたい。下から一つ一つ、はい上がっていきたい」と夢に最短で挑戦することを選択した。
そしてすでにメジャー4球団と接触をしており、今後も2球団と交渉の場を設ける予定で、具体的に契約のステップに進んでいく。
アメリカのプロ球団との契約にもプロ志望届の提出は必要で、昨年の佐々木麟太郎選手とは違い、国内のプロ球団も直接交渉することができるし、ドラフト会議で指名することもできるが、桐朋高側はメジャー挑戦の決意が固い旨を説明する方針で、断りを入れることになる。
森井選手について高く評価をする球団やスカウトがいたことは間違いないが、例えばメジャー挑戦を決めた大谷翔平選手に日本ハムはアプローチをし、ドラフト会議で1位指名をして入団にこぎつけたように、その熱意を持って獲得に臨む球団があるかどうかが注目されるが、現時点ではドラフト会議での指名はなさそうで、森井選手は渡米するのは確実と見られる。
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