東京六大学フレッシュリーグでは、立教大vs法政大、東京大vs早稲田大の試合が行われ、法政大の安達壮汰投手、立教大の吉野蓮選手、早稲田大の栗田勇雅選手などが高校時からの成長を見せた。
高校時から成長
法政大2年生になった安達壮汰投手は、桐光学園時代も大型左腕投手として注目されていた。球速が143キロくらいで、打撃も素晴らしかったことから二刀流として評価する声もあった。
大学では最速が147キロになり、この日の東大戦では140キロ台前半だったが、回転の良いストレートで空振りを奪う。カーブ、スライダー、フォークなどもしっかりと投げきり、6者連続奪三振も記録した。5回1安打10奪三振無失点、「三振の意識はなかった。ゼロにこだわって投げていたので良かった」と話した。
法政大では2年生の篠木健太郎投手が、リーグ戦でもエース格の投球をしている。安達投手もそこに肩を並べて行きたい。安達投手は「速い球を投げるというよりは質の良い球でコントロールよくリズムの良いピッチングを目指したい。投手陣の層が厚い。自分より上しかいない中ではい上がっていくしかない」と力強く話した。
立教大vs早稲田大の試合では、立教大の吉野蓮投手が前日に続き連投で先発のマウンドに立った。前日の明治大戦で149キロを記録し、3回をノーヒット6奪三振無失点に抑えたが、この日は5回途中まで投げて3安打3奪三振も2四死球などで2失点し、「立ち上がりは苦しい場面があったんですけど徐々に良くなっていった。打者2巡するあたりでつかまってしまったので、そこがいまの課題だと思います。」と話した。
吉野選手は仙台育英で147キロ右腕として力を見せたほか、高校通算11本塁打に高い打率を残す打撃も注目されている。大学では主に投手の練習メニューに参加しているが、「これから野手も挑戦していければなと思います。小学生の時から野手と投手を両立してきたので高いレベルで両立したい。」と話す。二刀流としてチャレンジを続けていく。
早稲田大の栗田勇雅選手は9番捕手で出場し、7回に神宮発ホームランとなるレフトへの2ランホームランを放ち、2安打3打点の活躍を見せた。山梨学院高で1年生からスタメンマスクを被り、高校通算19本塁打の打撃で主軸を打ってプロも注目した。
二塁まで1.87秒の強肩も注目され、この日は立大の俊足の1番打者・田中祥都選手の二盗を刺した。「守備には自信がある。高校が守備のチームだったので徹底的にやってきた。自分の良さは肩の強さ。出せてよかった」と話した。
全国から高校で活躍した選手が集まってくるリーグで、既にリーグ戦で主力として活躍する選手もいるが、秋、来年、再来年にどのくらい多くの選手が活躍できるようになるか、非常に期待が高い。





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