2023年のセンバツ大会は決勝戦が行われ、山梨学院が報徳学園に7-3で勝利し、山梨県初の甲子園での優勝を果たした。1年時から出場していた選手が大きく成長し、栄冠を掴んだ。
1年時
1年生の秋、関東大会で準優勝をした山梨学院は、4番に高橋海翔選手、ショートに進藤天選手が入り、当時3年生だった榎谷礼央投手とともに勝ち進んだ。
そしてそこに187cmの大型外野手・岳原陵河選手が加わり、佐仲大輝捕手が加わり、徳弘太陽選手、星野泰輝選手、そして林謙吾選手がエースとして成長した。
林投手はこのセンバツで6勝、696球を投げた。昨年の78kgから体重を85kgに増やし、「体ができて楽に投げられるようになり、疲労も感じなくなりました」と話す。投球フォームもシンプルで素晴らしいものになり、佐仲捕手もこれまでに比べて「修正能力が違った」と話す。作り上げた体としっかりとしたメカニズムの理解で春を投げきった。
また、この日は5回以外はわずか1安打だが、その5回に佐仲選手のホームランを含む6安打を集中させた。岳原選手、高橋選手、進藤選手などは体格や身体能力で評価もされるものの、ドラフト候補としてはもう一皮向けてほしいという所にいるが、その選手たちが集中力をみせる。こういう勝ち方はチームが非常に高いレベルでまとまっていると見られると思う。
1年から積み重ねた甲子園での全国制覇、山梨に初の栄冠をもたらした。しかし、この選手たちの成長の物語は、まだ完結はしていない。
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