中国で行われているU23W杯で、社会人野球のメンバーで戦う侍ジャパンU23代表が優勝した。決勝のプエルトリコ戦では長久保滉成投手と笹森公輔投手が完封リレーで5-0で勝利した。
初戦のリベンジ
侍ジャパンU23代表は今大会、ファーストラウンドの初戦でプエルトリコと対戦し、ミスなどもあって1-6で黒星スタートとなった。
しかしそこから、中国、オーストラリア、コロンビア、イギリスに勝利してスーパーラウンド進出を決めると、スーパーラウンドでもベネズエラ、ニカラグア、韓国に勝利して決勝進出を決め、決勝で再び対戦したプエルトリコに5-0で勝利し、1敗の後に8連勝で優勝した。
決勝戦は、中国戦で7回1安打6奪三振で完封勝利をしている技巧派のNTT東日本・長久保滉成投手が先発すると、この試合は毎回ランナーを背負うも味方のファインプレーなどもあり、4回4安打1奪三振で無失点に抑えた。そして今大会リリーフで好調の笹森公輔投手(東芝)が3イニングを2安打1奪三振無失点に抑えて完封した。
攻撃では今大会好調の1番・山田拓也選手(東芝)と2番・今里凌(日本製鐵鹿島)の連打と死球でノーアウト満塁とし、4番・野口泰司選手は三振に倒れたものの、今大会あたっている5番・高橋隆慶選手(JR東日本)の当たりがセカンドがエラーして1点を奪い、続く吉川海斗選手(日立製作所)の内野ゴロの間にもう1点を追加した。
終盤には高橋選手のヒットから吉川選手が四球でつなぎ、7番の西村進之介選手と、8番の相羽寛太選手のヤマハコンビが連続タイムリーで突き放した。
今大会は初戦で失点した谷脇弘起投手や林田夢大投手も、大会内で復調して好投をみせた他、主将を任されて当たりが止まっていた4番の野口選手も、四球を選んだり犠飛や盗塁などで勝利に貢献をしたりと、不調の選手も勝利に貢献するプレーが目立った。
そして強打の呼び声高かったオーストラリア戦で満を持して先発した後藤凌寿投手、そしてリリーフの西村王雅投手、佐藤亜蓮投手、そしてバイタルネットの松田賢大投手もロングリリーフで好投するなど、すべての投手が実力を見せた。捕手はENEOSの有馬諒選手が投手の力を引き出した。
打撃では期待された浦和博選手が当たりがなく、石井巧選手が出場がなかったものの、浦選手は途中から出場して固めた他、ミキハウスの田浦由亮選手も代打で出場し結果を残した。ENEOSのスラッガー・村上裕一郎選手は打率.111も2本塁打を放ち、守備でも強肩を見せていた。
山田選手、西村選手、吉川選手、高橋選手、今里選手が好調で、特に吉川選手は来年のドラフト候補として注目されそうだ。
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