ドラフトの目玉で154キロ左腕の関西大・金丸夢斗投手に、阪神スカウトが3日間連続で視察し状態をチェックした。またこの日は北海道日本ハム、中日、巨人のスカウトも視察した。
三者連続三振
腰の骨挫傷からの復活に向けて、15日の2回戦でリリーフで登板し1イニングを投げた金丸夢斗投手がこの日、0-0の8回から3番手で登板すると、「状態は7割くらい」と話したものの、149キロのストレートを連発し、延長10回タイブレークでは三者連続三振を奪った。
3回52球を投げて1安打5奪三振無失点、得意のスプリットでも空振りを奪った。「走者がいない時は、いい意味で適当にアバウトに投げて球質でしっかりと抑える意識。走者が出てからは、しっかりコースに投げて失投のないようギアを上げた」と状況に応じてギアを入れ直し、「死ぬ気で少しでも長い回数を投げようと思った。問題なかったです」と、連投の投球も問題ないと話した。
この日は阪神、巨人、北海道日本ハム、中日の4球団のスカウトが視察し、阪神は今週は3試合全てにスカウトが視察した。またこの日は北海道日本ハムは2人態勢で視察をしている。
巨人・岸スカウト:「力感なく、強い球がきていた。文句のつけようがない」
中日・山本スカウト:「きのう、きょうと連投できたので体は問題ないと思います。ストレートは球威、キレも良かったですし、スライダー、チェンジアップと両サイドを広く使えていました。特に3イニング目が一番指に掛かって、制球もキレも良かったです。投げていけば良いときの感覚が戻ってくると思います」
まだ本調子ではないが、すでに相手を抑えきる投球をしている金丸投手。完全復活に向けて順調のようで、視察したスカウトもホッとしているところだろう。もっと状態がよくなって先発ができるようになれば、各球団のスカウトも最終チェックの意味で大勢のスカウトで視察を行い、10月には逆指名を公表する球団も出てくるのではないかと思う。
チーム状態で、先発投手があと一人足りないという球団が金丸投手を獲得すれば、来年のシーズン前には優勝候補として予想されるチームになるのではないかと思う。そのくらい、金丸投手を獲得するインパクトは大きいと思われる。
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