プロが注目する東北福祉大の椋木蓮投手が、東京ドームで154キロを記録、リリーフで登板し2回で3奪三振も1失点し「良くはなかった」と反省した。12球団のスカウトが視察をし、千葉ロッテ・中日が評価をした。
154キロ記録も
椋木蓮投手は今春も先発で結果が出せず、リリーフで登板しても失点をするケースが見られた。この日の共栄大戦では8回から登板すると最速154キロを記録し、2回で3三振を奪ったものの2安打で1失点し、「点を取られない気持ちで投げたけど、ヒットを打たれて。硬くて高めに浮くボールが多く、良くはなかった」と話した。東京ドームの硬いマウンドに苦労をしていた。
8回は150キロを連発し、スライダー、チェンジアップなどで2者連続三振を奪ったが、9回は3ベースヒットとスクイズで1点を与えた。
それでもこの日視察した千葉ロッテの永野スカウト部長は「両サイドに速い球を投げる投手は魅力。短いイニングなら今のままでも通用する」と評価する。また中日の米村チーフスカウトも「素材は一級品」と素質を評価した。
見ていると球速もしっかりと出て、たしかに球も速く感じられる。しかし、全く手も出ないバッターもいれば、合わせられるバッターもいる。東北福祉大では下級生の時は先発でも結果を見せているが、この春は本人も色々と課題が残ったと思う。それを修正して秋には先発で結果を残せるかがポイントとなりそうだ。

それでも、椋木の評価はうなぎ上りだ。スリークオーターから鋭く腕を振り、内外角にきっちり投げ分ける投球に、ロッテの永野吉成スカウト部長は「両サイドに速い球を投げる投手は魅力。短いイニングなら今のままでも(プロで)通用する」と評価。先発、抑えの両方をこなせることが最大の魅力である。
4点ビハインドの8回に5番手で登板。150キロ台を連発して両サイドにスライダー、チェンジアップも投げ、連続三振で始まったが、9回には三塁打とスクイズで1失点。打者7人を2安打無四球3三振で「点を取られないで流れを持ってくるつもりで投げたが…。マウンドが堅く直球の高めも多くて良くなかった」と振り返った。それでも中日の米村チーフスカウトは「素材は一級品」と評価。ロッテの永野スカウト部長は「今のままで短いイニングなら十分いける」と話した。

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