セリーグ、パリーグの新人王争いの行方は?

三上朋也, 福谷浩司, 大瀬良大地, 吉田一将, 濱田達郎, 石川歩, 秋吉亮, 高橋朋己, 又吉克樹, 森唯斗

 プロ野球は8月に入り新人王争いの候補が絞られてきた。昨年はセリーグでは東京ヤクルト・小川泰弘投手が16勝、パリーグでは則本昂大投手が15勝を挙げ、先発投手がリーグを代表するような成績を残して新人王を獲得したが、今年はリリーフ投手に候補が多い。

セリーグ

 セリーグは、昨年は小川投手が新人王となったものの、巨人の菅野智之投手や阪神の藤浪晋太郎投手も例年ならば新人王を取れる成績を残し、先発投手によるハイレベルな争いが繰り広げられた。

 今年もドラフト時は広島の大瀬良大地投手が、1年目から1軍での出場の機会が多く実力も10勝できる投手として新人王候補筆頭とされてきた。そして開幕から5勝を挙げるなど先発で順調に勝ち星を積み挙げたのだが、その後失速、現在は6勝6敗となっている。
 また中日の2年目の濱田達郎投手もシーズン途中から先発ローテに入り5勝をしたものの、ここへきて勝ち星を伸ばせなくなっている。阪神のドラフト6位・岩崎優投手もローテーションを守ってきたがまだ3勝どまりとなっている。

 その間にリリーフ投手が台頭した。横浜のドラフト4位・三上朋也投手はリリーフエースに抜擢されると15セーブを挙げ、防御率1点台を維持しているほか、中日の又吉克樹投手も中継ぎとして7勝1敗を挙げている。さらに中日の福谷浩司投手もここまで28ホールドを挙げるなど、チームの成績上昇に大きく貢献をしている。

 他にも東京ヤクルトの秋吉亮投手がリリーフで42試合51回1/3を投げて防御率は2.44と好投を見せているが、今のところ2勝3敗2セーブと奮闘しているもののチーム状況から勝ち星が伸びない。

 今のところは抑えのエースを務めている三上朋也投手が最有力だが、これから大瀬良大地投手が連勝してチームを優勝させたり、中日の又吉投手や福谷投手がチームを優勝させるような事があれば、記者投票による新人王争いは数字だけではなくなってくる。 

 打者では広島のドラフト3位・田中広輝選手がホームラン7本、打率.283を記録している。投手が有利な場合が多いが、打率3割、ホームラン10本でチームが優勝すれば、可能性が出てくるかもしれない。

 

パリーグ

 パリーグはドラフト時には、ドラフト1位で指名競合した千葉ロッテの石川歩投手と、社会人NO1投手と評価されていたオリックスの吉田一将投手の2人、それにもしかすると東北楽天の松井裕樹投手が高校卒ながら新人王の可能性もあるとされていた。

 開幕ローテに入った石川歩投手がここまでローテーションを守り7勝を挙げて、新人王争いの筆頭にある。一方、開幕ローテに入りながらも勝ち星を挙げられなかった松井裕樹投手は新人王争いからは脱落した。そしてその間に吉田一将投手がシーズン途中から1軍で登板すると、最近は先発して完璧なピッチングを見せるなど5勝まで伸ばして来た。

 さらにリリーフでは埼玉西武の2年目、高橋朋己投手が20セーブを挙げ、福岡ソフトバンクのドラフト2位・森唯斗投手も35試合44回を投げて防御率は1.84と好投をしている。

 先発でローテを守ってきた石川投手が10勝をすれば可能性が最も高いが、オリックスの吉田投手が互角の成績で、チームを優勝させる活躍を見せれば逆転もありうる。先発の方が有利だが、二人が成績を残せ無かった場合、高橋投手の新人王のチャンスが膨らんでくる。


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