2017年、オリックスのドラフトの狙い

2017年度の12球団のドラフトの狙いを予想。今日は12球団最後、オリックス編。

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オリックス

〇タイプ:即戦力型
〇監督:内野手出身、投手中心の守備型
〇決定者:西名弘明オーナー代行兼社長
〇補強ポイント:主軸打者、先発投手、リリーフ投手、打撃のある二遊間
〇近況:早稲田実・清宮幸太郎選手のところにスカウトが姿を見せており、スカウト会議でも高い評価をした。また履正社・安田尚憲選手にも高い評価をしている。東大の宮台康平投手のところもスカウトが姿を見せる。

オリックスは2011年からドラフト1位は大学生、社会人を指名している。高校生も2008年の甲斐投手、2010年の駿太選手など上位指名もしていたが大成しておらず、高橋周平選手、中田翔選手、田中将大選手なども指名しているが抽選で獲得ができなかった。特にドラフトの抽選は11連敗中で、2012年は藤浪投手、松永投手を外し、2010年は大石投手、伊志嶺選手、山田哲人選手を外した。誰かひとりでも獲得出来ていたら、このような状況ではなかったのではないかと思え、抽選ドラフトの被害者である。

それもあってか2013年からは単独指名を狙う傾向があり、昨年も田中正義投手を回避して山岡泰輔投手を指名した。1位は即戦力が続くが、下位は高校生の指名が多く、特に注目された選手、甲子園やU18代表で活躍した選手などが多い。

ただしFAでは小谷野選手を獲得し、糸井選手を思い切ったトレードで獲得し、アメリカから中島選手を獲得するなど積極的な動きを見せている。しかし生え抜きがなかなか出てこない状況でもあり、それを強化するために育成設備を充実させ、3軍制の方針も打ち出している。

福良監督は、内野手出身という事や京セラドームの戦い方も考えて、投手と内野を中心とした守りのチーム作りを求めていると見られ、昨年のドラフト時もとにかく先発の投手を欲しがり、一昨年も外野手の吉田選手の獲得にはそれほど納得をしていなかったようだ。

フロントはあまりうまく行っていないように思える。千葉ロッテ時代にいろいろと対立をしながらも球団を優勝させるなどの実績を見せた瀬戸山氏を球団本部長に、加藤康幸氏を編成部長として長期のチーム作りを目指していたが、昨年秋に解任された。それ以前からも石毛元監督もフロントへの風通しの悪さを話しているし、石毛監督、コリンズ監督、岡田監督、森脇監督がシーズン途中で解任されるという異常事態が続いている。

かつて編成部長を務めていた長村裕之事業本部リテール営業部担当部長が球団本部長兼編成部長となるが、オリックスの副会長でもある西名弘明オーナー代行兼球団社長などの経営層が編成についても実権を握っているものとみられる。瀬戸山氏、加藤氏が解任されたのは、昨年のドラフト時にフロントで決定し、オリックスの宮内氏からも承認を得ていた田中正義投手の指名を、直前で福良監督に覆された事で、意見をまとめられなかったという責任で解任されたのかもしれない。あくまで憶測だが。

 

チーム状況を見ると攻撃では打率、打点がリーグ最低で、特に打点は5位に大きく差を開かれている。糸井、T岡田、中島が踏ん張ったものの外国人が期待通りではなく、1番の出塁も悪かった。ただしシーズン終盤に吉田正尚選手がホームランを連発し明るい希望を見せ、吉田、糸井、T岡田、外国人、中島の打線は楽しみと思われた。

しかし糸井選手がFAで移籍した。143試合に出場し3番、1番を務め、チームトップの163安打、チーム2位の17打点、76打点を記録した選手が抜けるのは非常に大きい。またセンター糸井があったため、吉田、T岡田、外国人でも良かったが、吉田、T岡田、外国人では外野の守備が心もとない。

それでも打撃では吉田選手がシーズンを通して出場すれば、糸井選手の穴は少しは埋められるのではないかと期待され、外国人選手が当たれば同じくらいの主軸は形成できる。T岡田選手の存在も大きい。中島選手もフルに出場できないがショートやサード、ファーストなどユーティリティー的に穴を埋めてくれ、攻撃でも6番打者としての働きはできる。しかし34歳という事で成績は下がってきている。また外国人だよりという点では日本人の軸がさらに欲しいところである。

外野守備ではセンターに守備範囲の広い選手を入れなければならない。T岡田、または外国人がファーストに回り、サードの小谷野選手、中島選手のところに影響が出てくる。

その中で1番、2番は西野選手、安達選手の二遊間コンビが任されたが、西野選手は1番として期待に応えられず、終盤は糸井選手に代わられた。西野選手が3割近くを打つことができれば良いが、二遊間で1番を任せることができる選手が出てくれば余裕が出るし、または強い打撃ができる二遊間の補強をして行きたい。昨年は狙っていた秀岳館の松尾大河選手を獲得できず、花咲徳栄の岡崎大輔選手を指名したが、さらに指名は続きそうだ。

捕手については昨年終盤に若月選手が出てきて、伊藤光選手からポジションを奪った。ただし層はまだ薄い印象。

ファームを見ると、近年のドラフトでも高校生スラッガーと呼べる選手を多く獲得しているのだが、本塁打数は最高で園部聡選手の9本と物足りない。二遊間の課題も大城滉二選手、岡崎大輔選手、宗佑磨選手などを育てており、出てきてほしいしチャンスでもある。外野でセンターが守れる足があり、1番、または主軸を任せられる選手として武田健吾選手があと一歩というところ、駿太選手を突き上げる意味で、もう一人欲しいところ。

投手では先発陣は西投手が10勝12敗、ディクソン投手が9勝11敗、金子投手が7勝9敗で勝ち星も多いが負け越した。東明大貴投手は1勝10敗と大きく沈んだ。打線の援護がもう少しあれば勝ちと負けは逆転するくらいになると思うが、金子投手が3.83、他は4点台、もうひと踏ん張りが必要だろう。ルーキーの山岡投手、黒木投手が入り、刺激を受けてほしい。

ファームでは青山大紀投手、齋藤綱記投手がチャンスをもらっているが、3勝8敗と3勝7敗でこちらも大きく負け越しているし防御率は5点台。この経験を今年に活かせなければ見切られてしまう。鈴木優投手、佐藤世那投手、吉田凌投手も投球回が多めで誰か出てきてほしい。

リリーフでは平野佳寿投手が31セーブに8ホールドを記録し、リーグ2位なのでなかなかの成績といえる。海田投手、佐藤達投手、塚原投手、吉田一将投手と質の高いリリーフ陣ではあるが、吉田投手は再び先発で見てみたいところもあり、リリーフは欲しいところ。

 

ドラフト候補は

糸井選手の穴とポストT岡田、中島というところで、日本人の打線の核となる選手が欲しい。そうなると清宮幸太郎選手や履正社・安田尚憲選手というところになってくる。単独1位を狙い、また岡田選手の後輩でもある安田選手の指名となるか。

内野で強打も期待できる選手として奈良学園大の宮本丈選手は面白いと思う。トヨタ自動車の藤岡裕大選手、北村祥治選手のコンビも内野手を活性化させてくれ、藤岡選手は強打の1番打者になるかもしれない。また高校生を育てるのであれば、宇部鴻城・嶋谷将平選手、智弁学園・太田英毅選手、秀岳館・木本凌雅選手も注目される。

スラッガー、内野の強打者を優先したいが、その次は絶対的リリーフと左投手となりそうで、ヤマハ・鈴木博志投手、NTT東日本・西村天裕投手、左投手ならばJR東日本の田嶋大樹投手、右の先発をさらに補強するならば東京ガス繋がりで石田光宏投手も候補に挙がる。

オリックスバファローズのドラフト会議


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