オリックスの酒井1軍投手コーチが、ドラフト6位で指名した仙台育英の佐藤世那投手について、「早い段階から上で投げさせることを考えている」と話し、即戦力として考えている事が分かった。
6位というのは悔しかったと思う
佐藤世那投手は昨年の明治神宮大会で優勝し、夏の甲子園でも準優勝、さらに侍ジャパンU18代表ではアメリカ戦で5安打9奪三振で完封勝利を挙げるなど、高校日本代表史上初めてアメリカを完封した。実績は十分で鋭いフォークに140キロ中盤の速球も投げる佐藤世那投手だがドラフト会議では6位での指名となった。テイクバックが大きい腕の振りは故障のしやすさや球の見やすさなどを指摘されていた。
酒井投手コーチは「あれだけ高校時代に実績を残して6位というのは、本人も悔しかったと思う。」と話し、「大きな舞台で結果を出してきたし実戦タイプ。ハングリー精神も買いたい。早い段階で上で投げさせることを考えている」と話した。
自主トレからキャンプ、オープン戦を経て開幕を迎えるが、「うまくいけば春先から投げさせる。コボスタでデビュー戦は面白い」と、佐藤投手の地元宮城で楽天戦に登板させるプランを話した。酒井コーチの期待は高く、「今のところ一押しは佐藤世那」とした。
パリーグでは千葉ロッテにチームメイトだった平沢大河選手が、またU18で共に戦ったオコエ瑠偉選手(東北楽天ドラフト1位)や、高橋純平投手(福岡ソフトバンクドラフト1位)、成田翔投手(千葉ロッテドラフト3位)などがそろった。その中で最も低い順位で指名された佐藤投手だが、デビューは最も早くなりそうだ。
地元仙台での登板や平沢選手との対戦など、U18戦士との対戦もこれから注目される。
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今夏はエースとして甲子園準優勝の立役者となり、U18W杯では米国を相手に5安打9奪三振で完封勝利。落差の大きいフォークを武器にする映像を見た同コーチは「あれだけ高校時代に実績を残して6位(指名)というのは、本人も悔しかったと思う。そのハングリー精神も買いたい」と期待した。
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