【高校野球】横浜・織田翔希投手が186球の完投に日米9球団視察しソフトバンクが評価、桐光学園の林晃成投手は夏へリベンジ

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春季高校野球神奈川大会は5月2日、横浜スタジアムで準決勝が行われ、名門・横浜が桐光学園を8-6で下し、2年連続29度目の関東大会出場を決めた。日米9球団のスカウトが集結した注目の「ドラフト候補対決」は、壮絶な乱戦となった。横浜の最速154キロ右腕、織田翔希投手(3年)が自己最多の186球を投げ抜き、11安打を浴びながらも13奪三振で完投勝利。一方、桐光学園の191センチ右腕、林晃成投手(3年)は4回途中5失点で降板した。横浜の遊撃手、池田聖摩選手(3年)も2安打2打点と躍動しながら終盤の失策に猛省。勝負の夏へ向け、神奈川の主役たちが「壁」を乗り越えるための激闘を演じた。

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「代わりません」織田翔希、186球で新しい自分へ脱皮

織田翔希投手は課題と自らも考えていた立ち上がりで、序盤の2回、3四球などで2点を先行された。直球を狙われ、中盤以降も毎回のように走者を背負った。しかし、5回裏のグラウンド整備後、チームメートからかけられた「新しい織田を見せろ」という言葉が、背番号1に火をつけた。

村田浩明監督(39)が何度も交代を打診したが、織田投手は「代わりません」と頑なに続投を志願。選抜での敗戦を経て掲げた「真っすぐで押す」テーマを貫き、9回2死二、三塁の絶体絶命のピンチでも、渾身の直球で13個目の三振を奪い、試合を締めくくった。終わってみれば、自己最多の186球。「入りの甘さが課題。チームに影響を与える部分なので改善したい」と勝利にも笑顔はなかった。

ネット裏で見守ったスカウト陣は、そのタフネスとポテンシャルの高さに改めて評価した。この日も埼玉西武、中日、東京ヤクルト、千葉ロッテ、横浜DeNA、東北楽天、福岡ソフトバンクに加え、MLBのフィリーズ、ドジャースの合計9球団のスカウトが視察をした。

福岡ソフトバンク・松本輝スカウト:「改めていい投手だなと思った。フォームもきれいだし、何より伸びしろがある。これからが楽しみ。」

林晃成、3回1/3で5失点「このままじゃあプロになれない」

対照的に、マウンドで涙を呑んだのが桐光学園の林晃成投手だ。織田投手との投げ合いに気合十分で臨んだが、4回に3つの四球を与え、同点打を許したところで無念の降板。自らが招いたピンチを後続が返され、4安打5失点という不本意な結果に終わった。「自分と戦ってしまった。みんなに申し訳ない(日刊スポーツ)。」と、うつむいた。

進路をプロ一本に絞り、冬の筋トレで球速を9キロアップさせた。しかし、制球には調子の波があり、これまでの登板でも制球が安定している試合と、制球に苦しむ試合が見られた。そしてこの日は、その課題を見せてしまった。「織田君は最後、追いつかれそうな場面で踏ん張った。あそこが今の自分との差(日刊スポーツ)。」ライバルの186球の執念を目の当たりにし、己の未熟さを痛感した大器。「死に物狂いで練習する。夏は同じ横浜スタジアムでリベンジしたいです(日刊スポーツ)。」と、夏に真のエースとして帰ってくる事を誓った。

遊撃手・池田聖摩、驚異の「バネ」と失策への猛省

横浜高校では、遊撃手・池田聖摩選手が、4回には左翼へ一時逆転となる2点打を放ち、計4度の出塁で勝利に大きく貢献した。中学時代に走り幅跳びで6メートル50を記録し、遠投120メートル、50メートル走5秒9という驚異的なスペックを持つが、この日もネット裏のスカウト陣が「バネがある(サンケイスポーツ)」と聞かれるなど、そのポテンシャルに注目している。

しかし、9回の守備で平凡なゴロをもたつき、適時失策を記録してしまう。試合後、池田選手は自らのプレーを厳しく断じた。「打つほうが良くても守備がしっかりしていなかったら、チームの士気が下がってしまう。送球に意識がいってしまった。弱さが出てしまった(サンケイスポーツ)。」と話した。高校卒でプロ入りを目指すハイポテンシャルの遊撃手、池田選手のアピールと研鑽の日々は続く。

5季連続Vを目指す横浜

横浜高校の村田監督は、「織田がブレるとチームもブレる。夏までに“織田翔希”という新しい人間を作るために、今、真正面からぶつかって、その壁を越えている最中なんです(日刊スポーツ)。」と話し、この日、試練の投球を自ら行ったエースについて話した。

それでも横浜はこれで神奈川県内での連勝を「31」に伸ばし、3日の決勝では横浜創学館と激突する。「自分の球どうこうではなくて初回、1球目っていうところを大事にしたい(織田)。」と次戦も見据えるエース、そして池田選手などが神奈川を制し、そして関東大会でも大暴れを見せる。

【織田 翔希】 プロフィール

  • 氏名: 織田翔希(おだ・しょうき)
  • 所属: 横浜高校(3年)
  • 出身: 福岡県(糸島ボーイズ出身)
  • ポジション: 投手
  • 投打: 右投右打
  • 身長・体重: 185cm、82kg
  • 主な特徴や実績: 自己最速154キロ。2025年選抜優勝メンバー。2026年春季神奈川大会準決勝で自己最多の186球を投げ抜き完投勝利。13奪三振。高い修正能力と責任感の強さが魅力。日米9球団が注目する2026年ドラフト1位候補。

【池田 聖摩】 プロフィール

  • 氏名: 池田聖摩
  • 所属: 横浜高校(3年)
  • ポジション: 内野手(遊撃手)
  • 投打: 右投右打
  • 主な特徴や実績: 元U15日本代表。50m5.9秒、遠投120m、走り幅跳び6.50mを誇る驚異の身体能力を持つ遊撃手。桐光学園戦で2安打2打点。堅実な守備とパンチ力ある打撃が武器の2026年ドラフト候補。

【林 晃成】 プロフィール

  • 氏名: 林晃成(はやし・こうせい)
  • 所属: 桐光学園高校(3年)
  • 出身: 千葉県
  • ポジション: 投手
  • 投打: 右投右打
  • 身長・体重: 191cm、87kg
  • 主な特徴や実績: 身長191センチの超大型右腕。最速151キロ。冬の筋トレで球速を大幅に伸ばした。2026年春季神奈川大会準決勝では制球に苦しみ敗戦。高いポテンシャルを誇り、高卒でのプロ入りを目指す2026年ドラフト候補。
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この記事を書いた人
yuki

 1996年よりドラフト会議ホームページを解説し、30年間に渡ってドラフト候補選手の分析や12球団のドラフト会議の指名を分析してきました。
 雑誌「野球太郎(http://makyu.yakyutaro.jp/)」にも執筆。
 2008年からはドラフト会議に関する情報を毎日投稿しており、2024年時点で23,000以上の記事書いています。
 また、ドラフト候補の動画とみんなの評価サイト(player.draft-kaigi.jp)では、みなさまがおすすめするドラフト候補選手が、これまでに3万5千人以上登録されておりその評価も行っています。

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