春季高校野球神奈川大会は2日、横浜スタジアムで準決勝が行われ、横浜創学館が慶應義塾(慶応)を4-1で下し、2010年以来16年ぶり3度目となる関東大会出場を決めた。上村怜央投手(2年)が最速140キロ中盤の直球を武器に、慶応打線を7回1失点に抑え込んだ。共に来秋のドラフト候補に挙がる慶応の二刀流・湯本琢心選手(2年)を封じた。
エース上村怜央が同学年のプロ注目主砲をノーヒットに抑える
上村怜央投手は入学時に120キロしか出なかったストレートを、1年間で最速143キロまで伸ばしている。この日は初回からスライダーを軸にカウントを整え、打者の手元で伸びる直球で慶応打線に的を絞らせず、同学年ながら既にプロ志望を公言している強打者・湯本琢心選手との対戦でも逃げることなく真っ向勝負を挑み、2つの三振と三邪飛に仕留めて安打を一本も許さなかった。
上村投手は「コンディションが良い真っ直ぐを投げられたのが1番良かった。攻めるような気持ちでずっと投げていました。自分自身初めてというのもあるし、チームとして何年ぶりなのか分からないくらいの関東大会。良い雰囲気で、楽しんでやれるように頑張りたいです(日刊スポーツ)。」と、16年ぶりの快挙に声を弾ませた。
7イニングを4安打1失点。大舞台で強打者を力でねじ伏せる投球は、関東大会で注目される。
二刀流・湯本琢心選手は関東大会出場逃す
慶應の背番号11・湯本琢心選手は最速146キロの速球を投げる二刀流として注目されている。この日も先発し、4回まで1失点と粘り強い投球を見せていたが、5回、先頭打者に投じた直球がわずかに中へ入った。打球は左翼席へと消える勝ち越しソロ。ここから流れを失い、この回途中で無念の降板となった。
湯本選手は「甘い真っすぐを投げてしまった。そんなに力を入れようと思ってなかった場面だったんですが、その失投を打たれてしまった。自分的には落ち込んでいるつもりは全然ないですが、相手に流れが行っちゃって、なかなか戻せなかった(日刊スポーツ)。」と話した。
降板後はDHを解除して右翼の守備に就き、打席でも意地の安打を放ったものの、チームを勝利へ導くことはできなかった。「夏に向け、あと数カ月の中でどれだけレベルアップができるのか。頑張っていきたい(日刊スポーツ)。」湯本選手の視線は、すでに3カ月後の夏の予選へと向けられている。146キロの直球と、バスターから本塁打を放つパンチ力。今回の敗戦で浮き彫りになった「1球の重み」を胸に、16歳の挑戦は再び加速していく。
来年は、154キロ右腕・織田翔希投手(横浜)が去るこの神奈川だが、まだまだ神奈川の高校野球の熱い戦いは続いていく。
【上村 怜央】 プロフィール
- 氏名: 上村怜央(かみむら・れお)
- 所属: 横浜創学館高校(3年)
- 出身: 神奈川県
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 178cm、75kg(推定)
- 主な特徴や実績: 横浜創学館の絶対的エース。最速140キロ中盤の直球と切れのあるスライダーが武器。2026年春季神奈川大会準決勝で慶応を7回1失点に抑え、チームを16年ぶりの関東大会出場へ導いた。制球力と勝負強さが魅力の2026年ドラフト候補。
【湯本 琢心】 プロフィール
- 氏名: 湯本琢心(ゆもと・たくみ)
- 所属: 慶應義塾高校(2年)
- 出身: 東京都
- ポジション: 投手、外野手
- 投打: 右投左打
- 身長・体重: 178cm、78kg(推定)
- 主な特徴や実績: 最速146キロを誇る強肩強打の二刀流。1年時からベンチ入りし、今春の県大会では「大谷ルール」を体現する活躍を見せた。ドラフト制以降、慶応高初となる「高卒プロ入り」を目指す異色の逸材。2026年ドラフト候補(来秋)。









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