東都大学野球春季リーグでは亜細亜大(亜大)が首位の国学院大に5-4で逆転勝利を収めた。開幕カードの青山学院大戦で連敗を喫するという最悪のスタートから、破竹の5連勝で、この日は中日・小池正晃1軍打撃コーチを父に持つ4番・小池祐吏内野手(4年=東海大菅生)が、4点を追う4回、反撃の狼煙となる今季第1号ソロを左中間席へ叩き込むと、6回にも逆転の起点となる安打をマークした。
初球のツーシームを粉砕
小池祐吏選手にとって、この一本は主砲としての「回答」だった。0-4とリードを許した4回2死。それまで初球から手が出ず、三振や凡打を繰り返していた自分に、打席内で鼓舞する。相手右腕が投じた初球、甘く入ったツーシームを迷わず振り抜いた。打球は、左中間スタンドへと突き刺さり、「最近初球から振っていけていなかったけど、今日はアタックできた。初球からいけたのがよかった。4番の僕が打てばチームも勢いに乗る(スポーツニッポン)。」と話した。
6回に東海大菅生高の後輩である大島健真内野手(2年)が同点適時打を放つなど、猛追。小池選手も「健真も打って、2人で活躍できて良かった(中日スポーツ)」と、高校・大学と続く「菅生ライン」の爆発を喜んだ。
寮生活から見直した「4年生の改革」
亜大の変貌は、技術だけではない。今春の開幕週、宿敵・青学大に屈辱の連敗を喫した直後、4年生たちは緊急ミーティングを開いた。「どこか甘えがあったかも。だから4年生から生活を見直しています(スポーツニッポン)。」小池選手が明かすように、取り組んだのは「凡事徹底」だった。
朝礼に誰よりも早く出席し、練習の準備も下級生に任せるのではなく、最上級生が先頭を切ってグラウンドに出る。規律に厳しいことで知られる亜大の伝統を、自分たちの代で改めて定義し直した。「それが今、いい形になって連勝につながっているのかなと思います(日刊スポーツ)。」4年生が流した汗に下級生が触発され、ベンチ、スタンドを含めた一体感が生まれた。その中心に、背番号10を背負い、声を枯らして鼓舞する小池祐吏の姿があった。
父・小池正晃コーチからの激励。「悔いのない年に」の金言を胸に
小池選手の父・正晃氏は、プロで活躍し、現在は中日の1軍コーチを務めている。中日の横浜遠征時には父から激励を受けることもあるが、ラストイヤーを前に授かった言葉は、「4年生、最後の年。悔いのない年にしなさい(日刊スポーツ)」。父として、そして一人の野球人としての重みがあった。
父と同じ景色を見る事を目指す。小池選手は「個人的にはプロに行きたい。あと2週、やるべきことをやりたい。チームが勝つことが優先ですが、夢の実現のためにも結果を出したい。」と、プロ入りを目指す決意を口にした。昨秋は打率1割台と苦しんだが、冬の間に右肩に軸を置く新フォームにした。
「春もあと2週。悔いのないように(中日スポーツ)。」と話す小池祐吏選手の逆襲で、チームを逆転優勝に導くことができるか、活躍に注目したい。
【小池 祐吏】 プロフィール
- 氏名: 小池祐吏(こいけ・ゆうり)
- 所属: 亜細亜大学(4年)
- 出身: 神奈川県(東海大菅生高卒)
- ポジション: 内野手(遊撃手、三塁手)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、85kg(2026年5月現在)
- 主な特徴や実績: 父は中日・小池正晃コーチ。高校時代は主将として甲子園出場。高いパンチ力と正確なスローイングが武器。2026年春季リーグ国学院大戦で今季1号ソロを放ち、逆転勝利に貢献。プロ志望。2026年ドラフト候補。










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