東都大学野球春季リーグでは亜細亜大が首位・国学院大2-3で逆転負けを喫し、チームの連勝は「5」で止まった。今秋のドラフト上位候補に挙がる最速156キロ右腕・川尻啓人投手(4年=高岡商)が初回から150キロ台を連発し最速153キロを計測し、5回まで無失点7奪三振の快投を見せたが、6回に痛恨の2者連続本塁打を浴びて降板した。広島のスカウトが評価をしている。
常時150キロ、川尻啓人投手が力と技の投球見せる
川尻啓人投手は初回、最初の打者に対して投じた直球がいきなり153キロをマーク。その後も球威は衰えず、投じる直球のほとんどが150キロを超えるという規格外の出力を披露した。5回までは、キレのあるスライダーやスプリットを効果的に織り交ぜ、強力な国学院大打線に二塁すら踏ませない完璧な支配力を見せた。「自分の持ち味を生かして結構押せた。直球と変化球の組み合わせができたところが良かった(デイリースポーツ)。」と、中盤までの投球には確かな手応えを口にした。
しかし、6回2死から暗転する。2点リードで2死走者なしとした所で、国学院大の緒方漣選手に左翼席へのソロ本塁打を許すと、動揺を隠せないなか、続く田井選手にも初球の甘く入った直球を右翼席へと運ばれた。一瞬にして同点。呆然と打球を見つめると、マウンドを降りた。
川尻啓人投手は「序盤は良くなくて立て直すことができたけど、本塁打を打たれたのは反省するところ。コントロールを重視した結果が失投になった(デイリースポーツ)。」と、悔しさを滲ませて振り返った。
広島・松本スカウト「常時150キロ超、上位候補になってくる」
結果として勝利投手にはなれなかったが、ネット裏で視察したスカウト陣の評価は揺らがなかったどころか、長いイニングを投げても高い出力が出ていたことを評価されている。
広島・松本スカウト:「常時150キロを超える直球と、変化球がいってたので上出来。狙ったところにも投げられるようになっている。上位候補になってくるんじゃないか。」
高出力を長時間維持できる点、そしてこの日のように制球も安定している点など、ただの剛速球投手ではない。ドラフト上位候補に入ってくる投手だろう。
「優勝の灯は消さない」
この敗戦で亜大の連勝は止まり、リーグ戦の覇権を巡る争いは終盤戦となっている。首位・国学院大が2連勝し、青山学院大の結果次第では国学院大が優勝を手にする。それでも亜細亜大はここから2連勝し、なんとか優勝争いに踏みとどまりたい。
【川尻 啓人】 プロフィール
- 氏名: 川尻啓人
- 所属: 亜細亜大学(4年)
- 出身: 富山県(高岡商業高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 189cm、83kg
- 主な特徴や実績: 自己最速156キロ。189センチの長身から常時150キロを超える直球を投げ込む本格派右腕。2026年春季リーグ国学院大戦で5回2/3を2失点、7奪三振の力投。高い出力と修正能力が武器。広島スカウトが「ドラフト上位候補」と評価する2026年ドラフトの目玉。









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