春季高校野球静岡大会は2日にしずてつスタジアム草薙で準決勝が行われ、知徳が4季連続の県制覇を狙った王者・聖隷クリストファーを3-1で下し、準優勝した2010年以来、16年ぶりとなる決勝進出を決めた。同時に、23日から愛知県で開催される春季東海大会への出場権も獲得。マウンドでは、今秋のドラフト候補に挙がる192センチの大型左腕・渡辺大地投手(3年)が9回1失点の快投を見せれば、打線は1番・高橋舵真内野手(3年)がプロ注目左腕の高部陸投手(3年)から先制二塁打と2ラン本塁打を放つ大活躍。昨春から続いていた聖隷クリストファーの県内公式戦連勝記録を「22」で止める金星を挙げた。
192cm左腕・渡辺大地が「4試合連続完投」、王者の反撃を1点に封じる
渡辺大地投手は、これまで2敗を喫している宿敵・聖隷クリストファーへのリベンジのマウンドとなった。初回から長身を活かした角度のある直球とスライダーを低めに集め、強力な聖隷打線に的を絞らせない。3回戦、準々決勝と連投が続くなかでも球威は衰えず、要所を締めるピッチングを継続。7回に1点を失ったものの、最後まで主導権を渡すことなく125球で投げ抜いた。これで今大会は4試合連続の完投となり、底しれぬ体力と安定感を見せた。
また打撃では、知徳の切り込み隊長・高橋舵真選手が1回裏の第1打席に、前の試合で150キロを記録した全国屈指の左腕・高部陸投手が投じた初球のスライダーを完璧に捉え、右越え二塁打を放って突破口を開くと、続く打者の適時打でわずか5球で先制のホームを踏んだ。そして3回無死一塁で迎えた第2打席では、カウント2-0から甘く入ったカットボールを強振。右翼頭上を襲った打球は一度はフェンス直撃と判定されたものの、審判団の協議により本塁打へと覆った。高校通算8本目、待望の公式戦初アーチが、王者・高部投手を沈める決定打となった。
高橋選手は「良い投手が相手。じっくり見ていたら勢いが出てしまうので『初球からいく』と練習してきました。感触も良くていったと思った。次も自分がチームを勢いづける(日刊スポーツ)。」と、会心の表情で振り返った。
高部投手とは1年時から3度対戦して9打数2安打と苦しんできたが、冬の間に140キロのマシン打撃を至近距離で打ち込んできた成果が、最高の形で結実した。
高部陸、150キロ計測も3失点に涙。連勝「22」ストップも夏への手応え
一方、敗れた聖隷クリストファーの高部陸投手にとっては、あまりに重い序盤の失点となった。初回、わずか5球で先制を許すと、3回には「カットボールが抜けてしまった(スポーツ報知)」という失投を運ばれた。打線もわずか3安打と援護できず、昨年3月から続いていた不敗神話が、398日で終焉を迎えた。
高部陸投手は「入りがかみ合わなかった。出力の部分は上がってきたけど、精度をもっと上げていきたい。」と前を向いた。
知徳と浜松商が3日に「静岡の頂」を懸け激突
この結果、3日の決勝戦は知徳vs浜松商、3位決定戦は聖隷クリストファー対日大三島というカードに決まった。知徳にとっては、春夏秋を通じて初の県大会優勝という悲願達成のチャンスとなる。投打の柱の活躍で静岡の勢力図を塗り替えた知徳が、その頂点に上り詰めるか注目される。
【渡辺 大地】 プロフィール
- 氏名: 渡辺大地(わたなべ・だいち)
- 所属: 知徳高校(3年)
- 出身: 北海道(裾野シニア出身)
- ポジション: 投手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 192cm、85kg
- 主な特徴や実績: 192センチの長身から角度ある直球を投げ下ろす大型左腕。2026年春季静岡大会では4試合連続完投勝利を挙げ、チームを16年ぶりの決勝へと導いた。聖隷・高部陸との投げ合いを制した粘り強さが武器。2026年ドラフト候補。
【高橋 舵真】 プロフィール
- 氏名: 高橋舵真
- 所属: 知徳高校(3年)
- ポジション: 内野手(遊撃手)
- 投打: 右投右打
- 主な特徴や実績: 知徳のリードオフマン。2026年春季大会準決勝で高部陸から先制二塁打と公式戦初本塁打の2ランを放つ。攻守の要として期待される逸材。












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