東都大学野球春季2部リーグでは駒澤大が帝京平成大に4-2で勝利し、対戦成績を2勝1敗として勝ち点を獲得した。今秋のドラフト候補、最速158キロ右腕の仲井慎投手(4年=下関国際)が、中1日のリリーフで登板すると、154キロを計測し初戦の雪辱を果たし、先発した本間葉琉投手(4年=羽黒)は6回無失点の好投で、今季3勝目をマークした。
仲井慎投手が中1日でリリーフ、体の開きを修正し154キロ計測
プロ注目の仲井慎投手は、2日前の帝京平成大1回戦で先発として5回5失点と、チームの1部昇格を窮地に追い込んでいた。この日は3点リードの8回から「絶対にやり返そう(中日スポーツ)」とマウンドへ。帽子のつばの裏に記した「気迫」の文字通り、初球から150キロ台の直球を連発。スカウトのスピードガンで最速154キロを叩き出した。
「絶対にやり返そうと思った。体の開きが早かったのを、開かないように気をつけた。チームが勝ったので良かった。9回はまだ指にかかっていない印象がある。この週は調整不足だったのもあるので、次までにしっかり調整したい。」と、1失点を喫した最終回の内容を厳しく振り返りつつも、勝点を獲得した事に安堵していた。
中日チーフスカウト補佐「上位クラス」
ネット裏で視察したスカウトも、この日の投球を高く評価した。
中日・山田チーフスカウト補佐:「ボールの強さ、馬力は今年の大学生で上位クラス」
1回戦の敗戦を中1日で修正し、チームに勝ち点をもたらしたエースを、ドラフト上位候補と評価した。仲井投手は「プロに行きたい(スポーツニッポン)」と改めて強い想いを口にしており、それにむかって気迫の投球を繰り広げた。
本間投手が3勝
この日の先発は、最速150キロ右腕の本間葉琉投手だ。前日の2回戦でも救援で勝利を挙げていたが、この日は先発として6イニングを3安打無失点。スライダーでカウントを整える強みを活かし、一度も三塁を踏ませない安定したピッチングを披露した。これで今季3勝目。仲井投手と並びリーグ最多勝に躍り出た。香田監督は「力みなく、連投できる投げ方を確立している(スポーツニッポン)。」と評価し、先発での起用について話した。
本間葉琉投手は「昨日は運良く勝ちがついたので、今日の勝ちの方がいい形。」と話す。卒業後の進路については「まずは社会人へ、そこからプロにいきたい(スポーツニッポン)」と、仲井投手とは違う道でプロを目指すとした。
4年生が責任を持って1部へ
この日はリリーフで150キロ台を連発した仲井慎投手、そして先発で結果を残した本間葉琉投手。仲井投手も先発の経験は多いものの、まだ本調子ではなく短いイニングで出力の高い球を投げる方が良いかもしれないが、調整をした次の登板では先発でも威力有る投球を見せてくれると思う。一方で、本間投手が先発で安定しており、先発での起用が固定化されるかもしれない。
いずれにしても4年生の両右腕が引っ張る駒澤大、昨年にチームを2部に降格させた責任感を持ちながら、1季での1部昇格と、自らの将来のために腕を振る。
【仲井 慎】 プロフィール
- 氏名: 仲井慎(なかい・しん)
- 所属: 駒澤大学(4年・投手の主将)
- 出身: 山口県(下関国際高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 177cm、83kg
- 主な特徴や実績: 自己最速158キロ(2026年4月計測)。2026年春季リーグにて帝京平成大3回戦で154キロ救援。高い奪三振能力と、体の開きを抑える修正能力が武器。中日スカウトが「大学生上位クラス」と評価する2026年ドラフト上位候補。
【本間 葉琉】 プロフィール
- 氏名: 本間葉琉(ほんま・はる)
- 所属: 駒澤大学(4年)
- 出身: 山形県(鶴岡市立藤島中-山形リトルシニア-羽黒高卒)
- ポジション: 投手
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、82kg
- 主な特徴や実績: 最速150キロを誇る実戦派右腕。2026年春季リーグにて2日連続の勝利投手となり、今季3勝をマーク。スライダーの制球力が高く、連投も可能なスタミナとフォームの安定感が武器。将来は社会人を経てプロ入りを目指す注目候補。










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