東京六大学野球では、昨秋王者の明治大(明大)が立教大に13-3で大勝。対戦成績を1勝1敗とし、勝ち点の行方を翌日の3回戦へと持ち込んだ。主砲の榊原七斗外野手(4年=報徳学園)がバックスクリーンへ現役最多となるリーグ通算10号ソロを放てば、開幕から極度のスランプに苦しんでいた副主将の光弘帆高内野手(4年=履正社)が決勝の3点適時三塁打を放ち、16安打13得点と打線が爆発したなかで、今秋のドラフト候補コンビが活躍を見せた。
榊原七斗が10号到達、猛打賞で1割台の低迷を払拭
榊原七斗選手はこの日、11-3とリードした8回、先頭で迎えた第5打席に、相手右腕が投じた初球のカーブを完璧に捉えた。打球は神宮の風に乗り、バックスクリーン右へと吸い込まれる今季第1号。「まさか入ると思わなかったけど、風もあって伸びてくれた。素直にうれしい。」と話し、リーグ通算10本目を喜んだ。
今季は開幕から6試合で打率1割台と、ドラフト上位候補としては不本意な成績が続いていた。「絶対に試合後は打率を見ていた(デイリースポーツ)」というが、それをやめ「一喜一憂したらダメ」と無心で臨んだこの日、三塁への内野安打や右前打を含む3安打2打点。打率を一気に.259まで押し上げた。「この1本を起点に、もっとレベルアップしたい(デイリースポーツ)。」と話した。
光弘帆高も不振を払拭
この日の勝利を決定づけたのは、6回1死満塁の場面で放たれた光弘帆高選手のバットだった。2-2の同点で迎えた勝負所、外寄りの直球を力強く振り抜くと、打球は右中間を真っ二つに破る走者一掃の3点適時三塁打となった。昨秋、打率3割超でベストナインに輝いたが、今季開幕から6試合でわずか1安打、打率5厘という「どん底」だった。「結果を欲しがってスイングが小さくなっていた」自分に気づき、準備に集中することで心に余裕が生まれた。
「打率が低すぎて(笑)、これ以上下がることはない(日刊スポーツ)」と気持ちを大きく持てるようになった。そして、戸塚監督から「インコースにきたら当たれ!肩の開きを早くしないように、バスターの感じで上からたたけるイメージで(サンケイスポーツ)。」と打席に向かう直前にアドバイスが飛んだ。この日は、それに応える3打数2安打3打点に、ようやく塁上で笑顔を見せた。
「17年連続指名」ドラフト指名と連覇を目指す
チームはこの日、屈指の俊足として注目された岡田啓吾選手が欠場したが、榊原選手と光弘選手の復活は、2季連続優勝を目指すチームにとって朗報となる。
明治大は「17年連続ドラフト指名」が確実と言われる中で、その候補となる選手にかかるプレッシャーはどんどん大きなものになる。それでもそれに打ち勝ってリーグで結果を残すことができれば、プロで活躍する先輩のように、すぐにプロでできるような精神力の身についていることだろう。
【榊原 七斗】 プロフィール
- 氏名: 榊原七斗(さかきばら・ななと)
- 所属: 明治大学(4年)
- 出身: 兵庫県高砂市(全播磨硬式野球団ヤング-報徳学園高卒)
- ポジション: 外野手
- 投打: 左投左打
- 身長・体重: 173cm、77kg
- 主な特徴や実績: 現役最多のリーグ通算10本塁打を誇る明大の主砲。50m走5.99秒、遠投115m。憧れの選手は近本光司。2026年春季リーグ立大戦で今季1号、通算10号のバックスクリーン弾を放った。スイーツ巡りが趣味の2026年ドラフト上位候補。
【光弘 帆高】 プロフィール
- 氏名: 光弘帆高(みつひろ・ほたか)
- 所属: 明治大学(4年・副主将)
- 出身: 大阪府(履正社高卒)
- ポジション: 内野手(遊撃手、三塁手)
- 投打: 右投左打
- 主な特徴や実績: 2025年秋季リーグベストナイン。2026年春季リーグ、不振に苦しんだが開幕7試合目の立大戦で決勝の3点適時三塁打を放ち復活。高い守備技術と、広角に打ち分ける勝負強い打撃が武器。2026年ドラフト候補。















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