春季高校野球兵庫大会は2日、ウインク球場で準決勝が行われ、名門・報徳学園が明石商を6-1で下し、2年連続の決勝進出を決めた。中学時代にU15日本代表として世界一を経験した2年生右腕、谷口哲聖投手が、公式戦初先発のマウンドで126球を投げ抜き、4安打1失点の完投勝利。打線では「4番・三塁」の藤本碧空選手(3年)が3安打1打点と大暴れし強力に援護した。
公式戦初先発で126球完投、谷口哲聖投手「U15世界一」の投球
谷口哲聖投手は、大角健二監督(45)から「相手のバッテリーも2年生なので燃えてくれれば」と送り出された。初回に3安打を集中され1失点を喫したものの、2回以降は別人のような投球を見せた。力強い直球を軸に、明石商の強力打線を翻弄。終わってみれば被安打4、7奪三振。練習試合でも経験のなかった9イニングを一人で守り抜いた。
谷口投手は「緊張があったのかも。でも打たれても味方が点を取り返してくれると思ったので、真っすぐを思い切り投げることができました。明石商のユニホームを見ていい具合にギアが上がった(スポーツ報知)。」と、充実した表情を見せた。
中学時代に侍ジャパンU15で世界一に輝いた際のチームメート、大阪桐蔭の川本晴大投手の選抜での活躍も大きな刺激となっている。「悔しさもあります。メンタルは強くありたい。負けん気を大事にしています(スポーツ報知)。」と話す。
肉体改造で掴んだ「4番の仕事」、藤本碧空選手
打の主役は報徳の背番号5・藤本碧空選手だ。初回の好機で凡退したものの、2回2死一、三塁の場面で技ありの適時内野安打を放つと、5回には左翼線へ痛烈な二塁打。終わってみれば3安打1打点。昨年の決勝で無安打に終わり準優勝に甘んじた悔しさを、自らのバットで晴らしてみせた。
藤本碧空選手は「今年は長打力を磨いた。2年生の時は好きな練習しかやってなかったけど、本格的にウエートトレに取り組み、朝はご飯を1.5合食べました。」と、一回り大きくなった体から放たれる打球に自信を深めた。大角監督も「私がやってほしいことをきっちりとやってくれる。精神的にも技術的にも成長した(スポーツ報知)」と、主砲の成長に太鼓判を押した。
狙うは王座、高砂との決勝へ向かう報徳の厚み
報徳学園の投手陣は今大会、沢田悠佑投手、江藤達成投手、そしてこの日の谷口投手と、登板した先発投手がことごとく完投勝利を挙げるという圧倒的な安定感を誇っている。大角監督が「これからも両方でやっていく」と語る通り、谷口投手は遊撃手としても高い能力を持つ二刀流の逸材だが、投手陣にこれほど厚みが増したことは、夏の激戦区・兵庫を勝ち抜くための最大の武器となるだろう。
次戦は決勝、相手は東洋大姫路を破って初進出を決めた高砂が相手となった。頼りになる3年生投手負けじと、U15代表右腕の2年生・谷口投手もエースの座を目指す。
【谷口 哲聖】 プロフィール
- 氏名: 谷口哲聖(たにぐち・てっしょう)
- 所属: 報徳学園高校(2年)
- 出身: 大阪府(摂津リトルシニア出身)
- ポジション: 投手、内野手(遊撃手)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 180cm、80kg
- 主な特徴や実績: 2024年U15日本代表としてWBSCワールドカップ優勝に貢献。最速144キロ。2026年春季兵庫大会準決勝で公式戦初先発・初完投勝利(4安打1失点)。負けん気の強いマウンド捌きと、遊撃もこなす野球センスが武器の2027年ドラフト候補。
【藤本 碧空】 プロフィール
- 氏名: 藤本碧空(ふじもと・そら)
- 所属: 報徳学園高校(3年)
- 出身: 兵庫県(三田リトルシニア出身)
- ポジション: 内野手(三塁手)
- 投打: 右投右打
- 身長・体重: 178cm、80kg(推定)
- 主な特徴や実績: 報徳学園の不動の4番。高い守備技術に加え、冬の肉体改造(体重5kg増)により長打力が飛躍的に向上。2026年春季大会準決勝の明石商戦で3安打を記録。大角監督が絶賛する勝負強さとリーダーシップが魅力の2026年ドラフト候補。











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