公立の高蔵寺高校から突然飛び出したドラフト上位候補の芹澤大地投手は、あまりの注目度の変化に自分でも驚いているという。大学・社会人を経てのプロ入りを考えているが、高校から即プロ入りの可能性もあるかもしれない。
1年半で10cm身長が伸びる
高蔵寺高校の芹澤大地投手は、入学時は慎重が170cm台で球速も130キロ前後の球を投げる投手だった。能力の高いサウスポーだが、小中学校では県大会への出場もなく、高校も自宅から自転車で15分で通える公立高校を選んだ。
しかし2年夏までに慎重が10cm伸びると、球速も今春に140キロを超え、夏の愛知大会前の練習試合では147キロを記録する。河原監督は「最初はひょろひょろっとした印象でした。ただ、力強い球筋のキャッチボールを見て、これはモノが違うと思いました」と話す。
今夏の愛知大会ではリリーフで2試合に登板し、3回戦の明和戦で3回から登板して5回を1安打5奪三振無失点に抑えると、9回にも1アウトから答案して1安打2奪三振に抑えて勝利に貢献すると、敗れた名城大付戦でも2回途中から登板し、5回1/3を4安打7奪三振で2失点だったが、帽子が取れると長い髪を見せる風貌から、140キロ台中盤の速球で強気にインコースを攻めるピッチングを見せ、その成績以上に高校野球ファンに注目された。
また、中日の清水スカウトが「球速だけでなくコントロールもよく、右打者、左打者の内角に投げきれる技術とメンタルが備わっている。」と評価すると、今でも「今年にドラフトの対象選手だったとしても指名されていたでしょう」と話すなど、来年のドラフト候補としてプロのスカウトも注目をしている。
この状況に芹澤投手は、「まさかそうなるとは」と驚きを見せるが、「中学生までプロになりたいと思ったことはありませんでした。最近、SNSやニュースで取り上げられるようになって初めて意識し始めた。」と話す。
そして「今は最終的にプロに行くことが目標です」と現時点では大学、社会人にすすんでからのプロ入りを考えているが、来年の投球や注目度次第では、高校から即プロ入りという考えもでてくるかもしれない。
まずは、「夏の甲子園に行き、勝つことが目標。個人としては最速150キロとチームを勝たせられる投手になりたい」と話す芹澤投手、150キロ突破というのがポイントとなりそうで、達成した時の心境の変化に注目したい。
コメント